デュアルブート作成方法
Windows10ProをインストールされていたPCにおいて、Ubuntu20.04LTS をRufusというツールを使って、インストールUSBメモリを使用してデュアルブート環境としていました。
PC
HDDは2つ搭載しており、以下のようなパーティションとなっていました。
HDD0:Windows10
HDD1:DドライブおよびUbuntuとブートローダ
何をしたか
Ubuntu 環境が不要となり、元のWindows10起動に戻そうとして、WEBの記事を参考にしてUbuntu パーティションを先に削除してしまった。
※EFIの記述があるパーティションは削除しなかった。
何が起きたか
GRUBというブートローダが表示されて起動できなくなってしまいました。
このGRUBというのは、ディストリビューションで違いがあるようです。今回はUbuntuです。
キーボードがおそらくja-jpではなく、enの配列となってしまっています。
記号入力がどのキーになるか確かめる必要があります。
GNU GRUB version 2.06
Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB
lists possible command completitions. Anywhere else TAB lists possible
device or file completions.
grub>
上記のような表示になり焦りました。
TABキーで使用可能なコマンドリストが見れますよというのはわかりますね。
試しにTABを押してみると、ずらりと表示されます。しかしいつも使用しているコマンドとは違うようです。
やってみたこと
ドライブ内容の確認
まずは、なじみのlsコマンド
grub>ls
(proc) (memdisk) (hd0) (hd0,gpt4) (hd0,gpt3) (hd0,gpt2) (hd0, gpt1) (hd1)
(hd1,msdos2) (hd1,msdos1) (hd2)
なんだかそれらしいパーティションが見えてきました。
(hd1,msdos2) (hd1,msdos2)というのがドライブDっぽいですね。
ということは、hd0のどれかがWindow10の起動パーティションに違いない。
CDコマンドがないので、どうやってディレクトリ移動するのか?
とりあえず、lsコマンドでパーティションの中身が見れるらしいので、
grub>ls (hd0,gpt3)/
hiverifil.sys $AttrDef ... Program Files/ ... Windows/ ...
上記のような表示があり、Windows Cドライブっぽいのがいました。
grub>ls (hd0)/
error: unknown filesystem.
grub>ls (hd1)/
error: unknown filesystem.
grub>ls (hd0,gpt1)/
efi/ System Volume Information/
Windowsのブート
参考にしたサイト↓の情報をもとにやってみました。
GrubコマンドラインからWindowsパーティションを起動する方法
grub> set root=(hd0,gpt3) #これがカレントディレクトリのセットコマンドのようです。
grub> chainloader /EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
error: file `/EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi` not found.
あれ?エラーだ。efi/があるパーティションのほうですかね。
grub> set root=(hd0,gpt1)
grub> chainloader /EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
grub>boot
Windowsの起動が始まりました!!よかった!!
ブートローダを変更
Window10が起動しましたら、あとはなんとかなりますね。
Shiftを押しながら、再起動を選択します。そのままShiftを押し続けてください。
待っていると、そのうちオプション選択画面が開きます。
-
「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」→「再起動」
の順に選択していきます。 -
BIOS画面が表示されるのでBootの項目から、起動パーティション順位を変更して、Window10にしましょう。
-
Window10が起動したら、確認のためもう一度普通に再起動をしてみます。iiyama PCはWindowsの起動が10分近くかかる優れものです!!ほかのPCを用意して、別の作業でもしましょう。
不要となったEFIパーティションの削除
まずはパーティションの確認
[コントロールパネル]->[管理ツール]->[コンピュータの管理]->[記録域]->[ディスクの管理(ローカル)]を起動します。
どのディスクの何番目のパーティションがターゲットなのかをメモしておきます。
今回はDisk1の2番目のパーティションが対象でした。
diskpartでパーティションを削除
Windows10でdiskpartというツールを起動します。
ウインドウマークから検索すれば起動できます。
Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.964
Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: FUNAHASHI-PC
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
ディスク 0 オンライン 931 GB 0 B *
ディスク 1 オンライン 931 GB 390 GB
DISKPART> select disk 1
ディスク 1 が選択されました。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 1 プライマリ 540 GB 1024 KB
Partition 2 システム 513 MB 540 GB
Partition 0 拡張 390 GB 541 GB
DISKPART> select partition 2
パーティション 2 が選択されました。
DISKPART> delete partition override
DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。
DISKPART>
パーティションを活用
[コントロールパネル]->[管理ツール]->[コンピュータの管理]->[記録域]->[ディスクの管理(ローカル)]を起動します。
解放されたパーティションは、未割り当てとなります。
また、EFIパーティション以外のLinux本体が格納されていたパーティションを先に削除していた場合、空き領域として表示されているかもしれません。
今回の場合、DISKPARTでPattition0 拡張 390GBという表示があったパーティションが空き領域でした。この領域は一旦パーティション削除しないと、再割り当てに使えません。
あとは、新しいボリュームに割り当てるか、既存のボリュームを拡張して、当該パーティションを使用することができます。