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独断と偏見で選ぶ re:Invent 2018 で発表されたイケてる新サービス

Last updated at Posted at 2018-11-26

今年も re:Invent 2018 が始まりました。

毎年この時期にはたくさんのサービスが発表されて、キャッチアップするのにもだいぶコストがかかります。そこで、今回発表された新サービスの中で 独断と偏見でコレはイケてる:grinning:!というサービスを紹介 します。

全部知りたいよー! という方や、もっと詳しい情報が欲しい! という方は、公式サイトもしくはクラスメソッドさんのポータルサイトを見ていただくのが確実かと思います。

公式サイト
https://aws.amazon.com/jp/new/reinvent/

AWS re:Invent 2018 JAPAN PORTAL | クラスメソッド
https://classmethod.jp/m/reinvent/2018/

Day 0

:new: AWS RoboMaker

ロボット :robot: アプリケーションを作るための必要なサービスをまとめたものです。

開発、テスト、デプロイと一通りの流れをマネージしてくれるそうなので、よりCloudにインテグレートされた開発がやりやすくなるという感じだと思います。AWSが今まで開発を進めてきた音声系サービスや動画・画像解析系サービスといい感じにシナジーしていて、AWSの強みを統合させたような魅力的なサービスですね。

:new: AWS Transfer for SFTP

いままでなかったのが不思議なくらい(というか若干諦めていた)SFTPプロトコルを使ってS3にダイレクトでアクセスするサービスです。既存のサービスや機能を組み合わせれば作れそうですが、AWSがマネージドで出してくれるのはありがたいですね。まだまだ現場ではFTPを使ったデータ運用が結構残っていると思いますので、そういったエンタープライズ向けにはかなり刺さるサービスだと思います。

:new: AWS DataSync

AWSとオンプレのデータ転送サービスです。自分がAWS移行を手がけてた頃にこれがあったら...と思わざるを得ない機能の登場です。まだまだオンプレ全盛で、これから移行を検討しているというエンタープライズや、ハイブリット環境でのデータ保持が強制されるようなケースにドンピシャですね。

データ移行先がS3だけではなくて、EFSを選べるってのがポイントだと思います。既存のデータ運用がNFSでのファイル共有を使っているケースも結構多そうなので、そんな場合でもアプリ側の修正をほとんどせずにCloud側にデータを持っていけそうです。また、逆にディザスタリカバリ的な観点でオンプレにデータをコピーしたいケースでも有益ですね。

DataSync uses a purpose-built network protocol and a parallel, multi-threaded architecture to accelerate your transfers.

転送が最大10倍早い とのことですが、DataSyncは専用のネットワークプロトコルとマルチスレッドでの並列処理を組み合わせて転送を早くしているようです。

Day 1

:new: Firecracker

AWSがOSSとして公開した新しい仮想化技術です。まだプロセッサはIntel系しかうごかなかったり成約が多そうですが、VMとコンテナのいいとこ取りをできそうな期待大のプロジェクトです!

Firecracker is written in Rust.

もうこれだけで激アツ :fire:

:new: Amazon S3 Object lock

S3はAWSの心臓なので関連アップデートが続きますが、これはいぶし銀のアップデートですね。厳密なルールをシステム側で強制させることで事故を防止することや、エビデンス保持に役立つと思います。

:new: AWS Transit Gateway

本日の発表で一番のインパクトかもしれない。。。

AWSには様々なネットワーク関連の機能がありますが、それらをシンプルに管理できるようになりました!!
オンプレとのハイブリッド環境、マルチアカウントでのネットワーク構成や、要件的な縛りでネットワーク構成が複雑になっている方には朗報ですね!

You pay a per-hour fee for each hour that a Transit Gateway is attached, along with a per-GB data processing fee.

ただ、課金形態には注意が必要で、あまりに万能すぎて全部ここでトランジットさせようとして、全部ここにつなげた結果単位時間あたりのコスト(いくらか見つけられませんでした...)が大変なことにならないように気をつけたいですね。

Day 2

:new: Amazon Ground Station

:upside_down::upside_down::upside_down: えっと。。。

ついに衛星もオンデマンドで調達することができるようになるそうです。
是非、スタートアップなどでの活用事例を聞いてみたいものですね。

:new: Amazon DynamoDB Transactions

これは待ってた人が多いハズ!! DynamoDBにトランザクションが追加されました!!

「ひゃっほー! トランザクションしまくるぞー」 と、舞い上がってしまいましたが、アイテム数が10個までとか容量4Mなど1トランザクションごとの制限がございますので、皆まさもご注意ください。

Each transaction can include up to 10 unique items or up to 4 MB of data, including conditions.

容量はまだしも、アイテム数は上限緩和したいケースがあるかもですね。

:new: Amazon CloudWatch Logs Insights

CloudWatch Logsにクエリを投げられる新機能です!!

集計した結果に対して、パイプでフィルタするってのも簡単にできますし、グラフ:bar_chart:で表示することだってできちゃいます。

これはログの運用とか可視化が楽になりそうですねー。

検索結果をダッシュボードに表示したり、カスタムメトリクスに流したりと、いろいろ既存機能と組み合わせて使えますので、使い道はアイデア次第! 地味に良いアップデートだと思います!!

Day 3

今日も怒涛の新サービス発表になりました!! さすがAWS CEO AndyのKeynoteですね!

:new: AWS Security Hub

今日のイチオシはこれです:point_left:

エンタープライズにとってはセキュリティは生命線(だから一般的にセキュリティ系アプライアンスは高価なんですよね...)ですので、これは嬉しい。

いまはプレビューですが、GAになったらすぐ現場に導入できそうなのも魅了です。
こんなに簡単に統合されて確認できるなんて、早く使ってみたいですね

:new: Amazon Personalize

AWSは、GCPやAzureと比べてAI/ML系に遅れを取っている印象を思っている方もいるのではないでしょうか。今回のre:InventではMLのマーケットプレイスも発表されたりと、着々と足場を固めてきていますよ。

そんなAI/MLの使われ方の代表ともいうべきレコメンドサービスの登場です。

Amazon.comで培った技術に裏付けされたリアルタイムでのレコメンドは期待大ですね。はやくTOKYOリージョンに来てほしいと思います。

:new: AWS DeepRacer

衛星に比べると見劣りしますが、これもめちゃくちゃすごいです!
RoboMakerにも通じていますが、今回は一段と物理的な世界に進出してきている感じです。

MLにて学習したモデルをこいつに突っ込んで動かすみたいです、いやー夢が広がりますね。

:new: Amazon Timestream

IoTのデータ爆発の流れから生まれた時系列データベースです。
RDBの1/10のコストで、何兆ものイベントがさばけるみたいですよ!!

正直こんなに性能が必要になるのような案件はあまり無いような気がしますが、要求と一致したらすごいハマりそうですね。

:new: Amazon Quantum Ledger Database

フルマネージドの台帳DBです。AWS Managed Blockcainと競合する部分もあるかもし、ひょっとしたら今すぐ使うという感じではないかもしれませんが、今のトレンドをしっかりと取り込んできてますね。

:new: Amazon Managed Blockchain

ブロックチェーン のフルマネージドサービスです。

ブロックチェーンに関しては、CFnのテンプレとかでお茶を濁してた感がありましたが、満を持して登場です。きっとエンタープライズ的な要望が多かったんでしょう。。。

〇〇コインみたいなのが勃興しそうな予感大です。

Day 4

Keynote 2日目は Serverlessがテーマでした!

:new: Use Any Programming Language and Share Common Components

Lambda Runtime APIによって、「Lambdaって〇〇動かないしなー...」というエクスキューズは通用しなくなります。どんな言語でも、Lambdaを利用できるようになりました!!!

興奮するのはわかります。しかし、落ち着きましょう。

Lambdaの良いところは言語はスクリプト以外の部分はマネージドだというところです。

なんでもかんでも動くようになった今、裏を返せば動かしたものは自分たちで管理してねってことなので、運用を見据えた意思決定が必要です。つまり、自由には責任が伴うってことですね。

その点、node.jsやpython、今回採用されたRubyなどの公式サポートされている言語は、ユーザの意識しないところでセキュリティパッチが当てられたりと、めんどくさい部分を請け負ってくれています。

どっちがいいかは要件しだいですが、目的を見据えた賢い選択をしたいものですね。

:new: Amazon Managed Streaming for Kafka

Kafka(cluster + Zookeeper)のフルマネージドサービスが登場です!

Kafkaとは分散ストリーミングプラットフォームで、高スループットで低レイテンシーなので、リアルタイムでストリーミングデータのパイプラインなどを作ることができます。
https://kafka.apache.org/

いままではEC2上に構築しているケースが多かったと思うので、待ち望んでた人が多いと思います!
運用が楽になるのは幸せですよねー。

:new: ALB Support for Lambda

ALBのルーティング先に、Lambdaを選択できるようになりましたー!!!
これは熱い。グルーコードとしてのlambdaは応用範囲がめちゃくちゃ広いですね。

ただ、普通に考えるとlambdaは1コールいくらの世界なので、全部こっちにシフトしていくみたいな選択肢は全然ないと思ってます。API Gateway経由にしてキャッシュ効かせるほうがコストもパフォーマンスもいいでしょうね。

それでも、lambdaがどんな言語でも使えるようになった今。生産性をめっちゃ高めるための一つの引き出しとして覚えておくといいですね。

まとめ

今年も激アツでしたね!!

ML周りの強化と、serverless周りの強化が個人的には良かったと感じています。

すぐに業務に活かせそうなものから一生縁がなさそうなサービスまでありましたが、これは気にいった!というものがありましたら、コメント欄で教えていただけると嬉しいです:grin:

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