背景
インフラリソースのクラウド化の流れに伴い、このリソースのIPを確認したいみたいなことが以前より増えました。ちょっとIP調べたいだけなのに、digするとつらつらといろんなセクションが表示されてパッと見で目が滑ったり、さらっとIPだけコピペするのが若干面倒だったりします。
というわけで
自分がよく使う、digコマンドを使った名前解決結果の表示内容を絞りこむオプションをいくつか紹介します。
ユースケースの80%以上が、IPだけ手っ取り早く知りたいって感じなのでその辺にしか触れてません。
バージョン
digのバージョンになります。以下コマンドはOSX(10.10.5)で試しました。
$ dig -v
DiG 9.8.3-P1
名前解決した結果を見やすくする
普通の問い合わせ
まずは普通の問い合わせ。
QUESTIONとかANSWERとかもろもろセクションが表示されている感じ。これがデフォルトの表示内容ですね。空行を含めて20行です。
本記事の主旨とは全く関係ありませんが、以下例ではグローバルサーバーにGoogle Public DNSを指定しています。
社内のネットワークに乗っていると自社管理のDNSサーバーへ先に問い合わせしに行って、パブリックなものと若干乖離があったりなかったりするので、必要に応じて問い合わせ先を指定するようにしています。
$ dig @8.8.8.8 www.yahoo.com | cat -n
1
2 ; <<>> DiG 9.8.3-P1 <<>> @8.8.8.8 www.yahoo.com
3 ; (1 server found)
4 ;; global options: +cmd
5 ;; Got answer:
6 ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 45092
7 ;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 2, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
8
9 ;; QUESTION SECTION:
10 ;www.yahoo.com. IN A
11
12 ;; ANSWER SECTION:
13 www.yahoo.com. 67 IN CNAME fd-fp3.wg1.b.yahoo.com.
14 fd-fp3.wg1.b.yahoo.com. 2 IN A 116.214.12.74
15
16 ;; Query time: 16 msec
17 ;; SERVER: 8.8.8.8#53(8.8.8.8)
18 ;; WHEN: Thu Dec 17 12:58:39 2015
19 ;; MSG SIZE rcvd: 74
20
手っ取り早く、IPだけ知りたい場合
一番良く使うパターン。+short
オプションを追加することで見た目スッキリです。
とりあえずIPだけサクっと欲しいときにおすすめです。
+shor
でも問い合わせできます。( t
しか省略してないけど...)
shortつけただけで、20行から2行になりました!
余計な装飾が一切なくていい感じです。
$ dig @8.8.8.8 www.yahoo.com +short | cat -n
1 fd-fp3.wg1.b.yahoo.com.
2 116.214.12.74
TTLまで確認したい場合
次に使うパターン。DNSレコードを更新した直後とかによく使うコマンド。
digのオプションを組み合わせて使っています。
+noall
で表示項目をクリアしてから、Answerセクションだけ取ってくる感じです。
+an
は +answer
の省略系。+ans
でもいけます。
これも6行なのでだいぶ見た目スッキリです。
$ dig @8.8.8.8 www.yahoo.com +noall +an | cat -n
1
2 ; <<>> DiG 9.8.3-P1 <<>> @8.8.8.8 www.yahoo.com +noall +an
3 ; (1 server found)
4 ;; global options: +cmd
5 www.yahoo.com. 55 IN CNAME fd-fp3.wg1.b.yahoo.com.
6 fd-fp3.wg1.b.yahoo.com. 38 IN A 116.214.12.74
まとめ
こんな感じで、digコマンドだけでも名前解決した結果からサクッとIPだけ抜いてこれます。
特に、+short
はコピペしやすさ的にもおすすめです。