この記事の目的
数ヶ月前から社内向けの技術系Podcastを配信しています。
Podcastについてポジティブな話はたくさんありますが、ネガティブな話はなかなかでてきません。
そこで本記事では、Podcastの運用経験から、イケてなかった部分についてまとめ直しました。
対象読者
これから、社内向けPodcastをやってみようと考えている人。
本記事が少しでもお役に立てば幸いです。
Podcastの概要
- 技術系情報の共有ランチ(Tech Talk Lunch)での会話を、そのまま録音・配信(編集なし)
- 週1回, 45分程度
- メンバーは4-5人(全員エンジニア)
- ネタは各自が持ち寄るスタイル
Podcastの録音・配信方法
ボイスレコーダーで収録したデータを、Google Drive経由で配信しています。
詳しくは、こちらをご参照ください。
https://qiita.com/szk3/items/6508075eb398a9fc9a89
社内向けPodcast アンチパターン
スタート時は順調のように思えたPodcastですが、だんだんとうまく回ってないなと感じるようになりました。
その理由について、パターン化しました。
1. 収録が時間やイベントに依存している
自分が配信しているPodcastは、ランチに便乗して収録している為、自分がお休みしたり他の用事があったりすると、そもそも収録がされません。
安定的な配信を目的するのであれば、Podcastの収録を時間やイベントに依存させるより、人(ファシリテーター)に依存させたほうが配信頻度は高まるでしょう。
2. 一つのネタに盛り上がりすぎる
みんなで話していると、1つのネタが盛り上がりすぎてしまうときがあります。
他のメンバーが持ってきてくれた技術ネタも面白そうなのに、収録時間が足りなくなって全部話きれず、もったいないことが何回かありました。
トークのペース配分や、話題の切り替えタイミングの見極めは重要です。
全部紹介しきれないネタは、次回にまわすなどの仕組み作りも有効かと思います。
3. ランチと同時に行う
とにかく時間がないので、収録時間を確保するために、ランチが食べれない状況とか、10分でランチを食べきるような場合が多々あります。
特にファシリテーターや、技術ネタを紹介してくれるトップバッターに影響が大きいです。
また、コンビニ袋のガサゴソ音など、ノイズを気にする方も多いので、クオリティを高めたいのであれば収録にコミットできるような環境作りが必要です。
4. フィードバックの仕組みがない
フィードバックは重要です。
「いいね」でも「わるいね」でもなんでもいいのでフィードバックがあると、次の収録の活力になります。
他人からのフィードバックに期待出来ない場合は、自分でフィードバックを作る仕組みを作りましょう。
例えば、GAを埋めたりして再生回数を取れるようにしてもいいですね。
5. マーケティングをしない
とても重要な要素のひとつです。 そもそも聞いてもらえないことには何も始まりません。
社内向けだからといって聞いてもらう努力を怠ると、せっかく良い話をしていても1回も聞かれないという状況が発生します。
正直、これはかなりもったいないです。
メンバー全員で啓蒙していく強い気持ちも大切ですが、このような取り組みに肯定的な声の大きい社内メンバーを巻き込み、応援してもらえるように働きかけるのも良い手ですね。
自分たちだけでなんとかしようとせず、周りにうまく協力してもらいましょう。
まとめ
以上、5つのアンチパターンを紹介しました。
- 収録が時間やイベントに依存している
- 一つのネタに盛り上がりすぎる
- ランチと同時に行う
- フィードバックの仕組みがない
- マーケティングをしない
はじめから上手な運用はできませんでしたが、Podcastを配信してみてたくさんのメリットがありました。
例えば、
- 比較の為に、他のPodcastを聞くようになり、知らないうちに知識の幅が広がる
- ファシリを担当するとトークスキルが上がる
- エンジニアごとに興味の対象が違うので、技術嗜好の色が出て面白い
Podcastはやろうと思ったらカジュアルに出来ますので、是非アンチパターンに気をつけて、良いPodcastが作れたら是非コメントで教えてください。
新しいPodcastを作る際に、この記事がお役に立てば幸いです。