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「IT系の人って... 訳が分からない」


IT担当者よく分からない問題

ある程度の規模の集団(企業、組織等)において、

「IT担当者の言うことは訳が分からない」

「IT担当者とは話が合わない」

といった話、これ今に始まったわけでは無く、昔からよくある話です。

端的に言えば全てはコミュニケーションに関する問題なので、コミュニケーションが上手な人であればこの様な問題の当事者になることはないでしょう。

ただ、一般的にはやはりIT系の人においては、思考、行動などに一定の特徴が有ります。

今回は私自身一人の「IT系の人」としてこの問題について少し書いてみたいと思います。

当然ながら全て一個人の意見であることは御了承下さい。

Inspired by 西野カナ 『トリセツ』MV(Short Ver.) - YouTube


IT系の人を特徴付ける事情

職種などを問わずどこにでもある話だとは思いますが、比較的冷静にかつ淡々としたコミュニケーションを好む傾向が強いかとは思います。

なぜか

おそらく理由は簡単でして

人とコミュニケーションしつつ、

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常に、コンピューターとも対峙している

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(一般的に) コンピューターというものは曖昧な指示を受けてきてくれません。

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もちろん、忖度などありえません。

つまり、(乱暴な表現ですが)コンピューターは基本的に計算(処理と行っても良いでしょう)を行うだけの存在ですので、必要な情報と明確で正確な(プログラムなどの)指示を与える必要があるわけです。

「後から連絡するからとりあえず進めておいて」

「適当にやっておいて」

と言ったところで期待するものは返ってきません。

とても分かりやすくて私は好きです :sweat_smile:


いくつかの特徴とその原理

いくつかの特徴と「なぜそうなる?」のかについて幾つか例を挙げつつ、私なりの


  • ITの人側の意見(個人の感想です)

  • 彼ら(彼女ら)に対するお薦めの接し方

を書いてみたいと思います。


なんでパソコンばっかり使うの?

ちょっとした買い物メモなど、明らかに紙にペンで書いた方が早いようなでも、わざわざパソコンやスマートフォンを使う人がいると思います。

やや極端な例としては、スマートフォン、タブレットなど指で操作できるものであっても、わざわざキーボードを使って操作している人がいると思います。


私なりの回答

効率が良いから、もしくは合理的だから


取り扱いポイント

一つポイントがあります。


  • 「パソコン使うより紙に書いた方が早いよ」

  • 「会議等で直接話した方が早いよ」

といった意見、これは本当に多く耳にします。

ただ 同じ手段を用いたとしてもその結果は人による と言うことだけは意識しておきたいところです。

IT系の人達の多くはそれが(総合的に判断して)最も良い手段だと思うからこそその手段を用いることが多いです。(もちろん例外はあります)


ITの人達へ

IT活用は進めるべきですが、企業へのシステム導入などとは異なり強行的な導入などはまず有り得ません。ICTが全てを解決することなどありません。


(オンライン)コミュニケーションが下手?

こういうコミュニケ-ションを期待しているのに

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こうなっちゃう

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私なりの回答

「非同期コミュニケーション」 を好む人にこの傾向が強い


取り扱いポイント

対面の会話による会話のキャッチボールが続いて初めて成立するような会話では、パソコンやスマホの扱いに慣れているIT系の人達は早く反応する為、声が大きくなりがちです。直接対話であれば相手の顔色や様子を伺うことも出来ますが、チャットなどの場合それが出来ない為、複数のボールをみんなであちこちに投げ合うキャッチボールのような状況になってしまうことがあります。

一つには、司会者を立てて発言者を限定したり、話題が散乱しないように気を配るといった方法が考えられます。会議等を円滑に進めるために必要なことですね。

ただ、前述の「非同期コミュニケーション」においてこれは上手く機能しません。「非同期コミュニケーション」については本投稿の末尾で補足致します。

「この人あまり空気読まずに発言したり情報出してくるなあ」

と感じた場合、以下のような対処が有効です。


  • 多少長くなっても多くの情報をまとめた長文で問いかけると、まとまった回答が返ってくるでしょう

  • 相手がその場にいなくてもとりあえず連絡事項や質問を提示しておくと、適当なタイミングで回答してくれるでしょう


ITの人達へ

言わずもがなこの問題は現実社会における話です。大変かも知れません。ただ、お仕事などとは大きく異なる点があります。ほぼ全員が味方、もしくは協力者です。協力的なファーストユーザーだとしましょう。なんと恵まれた状況でしょうか。


なにかとタスクを定義して担当者と期日を決めたがるよね

別にそこまでしなくてもよいのに、やたらとこまかく「やること」を書き出したがったり、仮の目標期限を書いてみたり...

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めんどうくさいですね

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これは、ITの人達の中でも分かれる行動パターンです。

ITの人達の中でも(おそらく)半数以上はあまりきっちりとしたタスク管理などを好みません。ただ、IT系のお仕事の多くは複数人による共同作業ですので、本人が望んでいなくてもタスクや期日を管理したりされたりすることには慣れているはずです。


私なりの回答

「非同期コミュニケーション」を好む人はこの傾向が強いでしょう。

仕事自体を非同期で進める為に、「タスク管理」「プロジェクト管理」といった手法がありますが、これらをITを使って行うことがIT業界の常識となっています。

ただ、実はこの担当者、期日など、さほど気負う必要はありません。

物事を進める為に担当者や期日を設定することは間違いなく有効であり、そして、それは決して変更不可能なものではありません。

無理なものは無理です。ある時点で無理ではない事でも何らかの事情によりその後無理なことに変わることはよくあります。重要なことはその時点での最善の計画に更新し、その情報を共有することです。


取り扱いポイント


  • 疑問や意見があればどんどん伝えて下さい、変更に恐れなどありません。むしろ変わって然るべきです。

  • タスク管理は単なる手法です。気負うことはありません。買い物チェックリストと同じです。

  • ツールの使い方などが分からない場合は遠慮することなく聞いて下さい。誰だって最初は未経験者です。

  • その方法が最善とは限らないことはITの人達も分かっているはずです。

  • 共に試行錯誤してその場における最善策を当事者間で模索しましょう。


ITの人達へ

タスクを定義すること自体、担当者に設定されること自体、期日を設定すること自体、工事現場などで工程表が貼り出されるのが一般化した現在であっても「計画」を定義することに対する(未知のものに対する)抵抗感はかなり強いと思われます。GTDのような概念は一般的では無いということを十分認識して下さい。


シビックテック と ITの人達

さて、シビックテックにおける一つの大きなテーマとして

IT(ICT)の活用

があります。

ITの人達にとって「ITの活用」は不可避であり、そもそもそれ自体が使命です。つまりIT系の人達は「IT活用」のプロフェッショナルですし、そうであるはずです。とはいえ、ヒトには得手不得手があることも真実です。ITの人だからといって全員が同じ思想、理念、知見を有しているわけではありません。ITの人達は勝手なこと言うしみんな言っている事が違う、と言ったこともあるかも知れません。ヒトが多様である以上、それは必然です。

ITの人達に対しては、

「その考えややり方が全てではないでしょう、その上であなたなりのアイデアやお薦めの方法はなに?

といった感じで容赦なく頼ってしまうと良いと思います。

少なくとも「シビックテック」に関わっているITの人達に共通していることは

「みんなの役に立ちたい」

という想いです。

そうである限り、どのような意見に対しても真摯に対応し、最適な解決方法を試行錯誤してくれるはずです。


IT系の人怖くないですよ

今回の投稿が少しでもIT系の人達に対する理解の一助となれば幸いですし、ITエンジニアのシビックテックへの貢献を促進するものとなれば良いなぁ

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参考


非同期コミュニケーション

近年一般化しつつあり今後もより一般化して行くであろうコミュニケーションの概念として

「非同期コミュニケーション」

というものが挙げられると思います。

私はめったに利用しないのですが、近年は本当にかなりの高齢者の方や家族、親戚の連絡にLINE(ライン)を利用している人が多いそうですし、私の周辺でも実際その通りです。ただ、多くの場合日常会話に似たような会話が展開しているのではないでしょうか。会話に乗り遅れたらそれまで、のような。忙しいですね。

この様なコミュニケーションは「非同期コミュニケーション」ではありません。その場に居合わせずに後から読んだり、コメントしたりすることだけを捉えて『非同期」とは言いません。

非同期コミュニケーションでは対面での日常会話のような会話のキャッチボールはあまり期待出来ません。

キャッチボールに例えれば相手からボールが返ってこないうちに次のボールを投げるようなものです。

2つ以上のボールでキャッチボールをしたことがある方は感覚的に理解しやすいかも知れません、ボール同士が衝突したりもしますね :sweat_smile:

「非同期コミュニケーション」

善し悪しを語る類の話ではありませんので、参考になりそうな記事などを幾つかピックアップしておきます。そんな感覚もあるんだなぁという感じで流し読む程度で十分です。ツールはツール、結局それを上手く使いこなせて初めて有効に機能しますので。


ITエンジニアはどんなツールでコミュニケーションしているの?

(無論全員ではありませんが)IT系の歴史は試行錯誤の歴史であり、常により良い方法を模索していますが、IT系の人達同士のコミュニケーション方法一つをとってもこんなにばらついているという事例として参考になりそうな記事を紹介しておきます。