ClickUpにおける管理体系
プロジェクト管理/タスク管理ツールに置けるユーザー/ワークスペース/タスクの関係性は製品の設計思想を現すものである場合が多い。
ClickUpにおけるこの関係性は以下の通り。
Team > Space > Project > List > Task > Subtasks > Checklist
Hierarchy Guide for Project Management Software
https://clickup.com/hierarchy-guide
人気の類似ツールと比較した場合、構成要素が多く一見煩雑な印象を受けるが、実質的にサブタスク/チェックリストを利用するかどうかは意見の分かれるところであり、どちらにも対応出来るという点こそがClickUpの汎用性の高さを具現化していると言える。
ユーザー と チーム の関係
前述の図には存在しないがClickUpにも必然的にユーザーは存在する。
チームとユーザーの関係は、
チーム - (1人以上の)ユーザー
となっている。
よって自分一人のチームを作成することも可能であり、この場合チーム内の全てのタスクの担当者として自動的に自分を設定してくれるというこれまた気の利いた機能を有する。(自動的に設定しない事も可能)
Space (スペース)
一般的なワークスペースに相当するものがSpace(スペース)であり、Spaceは複数のプロジェクトを包含する。
スペースのアクセス管理は 「チーム全員がアクセス可能」 「チーム内の任意のユーザーのみアクセス可能」 の2種類である。
尚、チームに所属していないユーザーはスペースにアクセスすることは出来ない為、スペースに追加したいユーザーがいる場合は、必然的に同じチームに属することになる。
近年のツールにおいては、所属組織(チーム)に属さないユーザーであっても任意のプロジェクトに参加させることが出来る機能が一般化しているが現時点のClickUpはこれとは異なる。
タスクとサブタスクの関係
サブタスクは基本的にタスクに包含されるタスクであるが、あるサブタスクに対してサブタスクを追加することは出来ない。サブタスクの階層は1階層限定である。
タスク/サブタスクとチェックリストの関係
実際には前述の図のように
タスク - サブタスク - チェックリスト
と言う関係性では無く、前項で述べたとおりサブタスクはタスクである為、親タスクであるタスク自体にもチェックリストを追加することが可能。
タスク(or サブタスク) - チェックリスト
と言う表現の方が誤解が無いと思われる。
チェックリストを持つタスクが、チェックリストを持つサブタスクを含む例
ちなみに、サブタスクに複数のチェックリストが存在する場合親タスクには合算値が表示される。気が利いていて良い。
類似ツールとの比較
ClickUpが上手くまとめている。
Hierarchy Guide for Project Management Software
https://clickup.com/hierarchy-guide
Asana との比較
Spaceとチェックリストの有無が主な違い。
Asanaはサブタスクを最大6階層まで作成可能であることが特徴的。
Trello との比較
Spaceとサブタスク(サブカード?)の有無が主な違い。
ClickUpの図によるとチームは有料プランのみで有効とあるが実際は無料プランでもチームは作成可能である。
Basecamp との比較
Spaceとサブタスクの有無が主な違い。
Todoist との比較
Spaceとサブタスクの有無に加え、近年主流のワークスペースの有無が大きな差である。
Jiraとの比較
そもそも無料プランが存在しないJira、しかも関連ソフトウェアとの組み合わせも豊富なJiraとの比較はさほど参考にならないだろう。
考察
個人的にはGTDを好むこともありサブタスク、チェックリストを多用することはまず無い、例外としては定期的に繰り返されるタスクなどにおいて本当に細かいチェックリストがあると便利な場合に利用する程度ではあるが、これはこれで使い勝手が良い。
タスク管理ツールはこの点において汎用的である方が好ましいとも思えることも多く、特にTrelloにおいてはカードとチェックリストの関係性が非常に上手く機能していると思う。
ClickUp Tutorials & Docs
なにか知りたいことがあればまず公式情報を探すと良いでしょう。
ClickUp Tutorials & Docs
https://docs.clickup.com/?q=
補記
関係性を表現する上でUMLで可能であるような厳格な表現は用いていません。曖昧性が残る表現ではあるが意図的である点、ご容赦下さい。