はじめに
私たち「終止コドンRE」は2025ロボカップジュニア全国大会に向け自分たちのチームに興味を持ってもらうため(著者は来年ボッチが確定)の名刺を作ることになりました。電子工作愛好家の間で人気の基板名刺が私たちのニーズにぴったりだと考え、チームのスポンサーでもあるJLCPCBさんに頼んで作ってもらうことにしました。
期待される学習効果
GIMPとKiCADの基本的な使い方の習得
基板設計の基礎知識の獲得
チームビルディングとプロジェクト管理スキルの向上
ブログを書くという貴重な経験もできる
参考元
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
チーム紹介
チーム名: 終止コドンRE
カテゴリー: ロボカップジュニア レスキューライン
構成: 高校生4名(1年生1名、2年生3名)
デザインコンセプト
フットプリントを活用したユニークなデザイン
チームアカウントのQRコードを配置
チームカラーの緑を基調とした基板色
概要
使用ソフト: KiCAD,GIMP,Fusion360
複雑さ: 電子回路は組み込まず、フットプリントを使ったシンプルなデザイン
作成手順
手順1 3DCADで基盤の外形を制作
私たちはFusion360をつかって基盤の外形を作りました。
Fusion360について知りたい場合はFusion公式サイトを確認してください。
Insstall
1-1 スケッチで91(X)*55(Y)mmの四角形を作成する。
1-2 0.8mmで押し出し
1-3 四つ角を丸め安全を確保
1-4 作成したオブジェクトの最初のスケッチと同じ平面をスケッチに投影
1-5 .dxf形式でスケッチを保存
(左側ツリーにある任意スケッチを右クリックして、.dxf形式で保存)
手順2 GIMPによるデザイン作成
QRコードとマスコットキャラクターは他のソフトを使って作成しました。
GIMP
チーム名及びメンバーの名前のレイアウト
チームの各SNSアカウントのQRコードの配置
マスコットキャラクター:konbu君簡易モデルの配置
手順3 シルク印刷データの生成(概要しか書いていませんが参照データの補完をしています)
kicadにはビットマップファイルを独自ファイルに変換する機能があります。
(イメージコンバーター)
この時、寸法とモノクロ閾値を調整してからフットプリントとして出力してください。
次にフットプリントエディタを使っていくと中心にGという余計なものがついていることに気づくと思いますが、この文字列は選択しdeleteすることができます。
基盤の見栄えにも大きく影響するので消すことを推奨します。
最後にPCBエディタ*でフットプリントと基盤の外形を取り込めば次の手順に移ることができます。
手順4 JLCPCB用のガーバーファイルの生成
最後に製造用ファイルを作成します。
ファイル→エクスポート→製造用ファイル→ガーバー
最後に生成したファイルをディレクトリにまとめ.zip形式で圧縮します。
手順5 JLCPCBウェブサイトでの注文
圧縮したファイルとアップロードし、以下のオプションを選択しました。
基板色:緑
層数:2層
厚さ:0.8mm
表面処理:HASL
数量:30枚(試し刷り、例年の全参加チーム数は200弱だが、レスキューライン部門に限ると10~20チームであると予想されるため)
本来は
Shipping: $5.20
Total price: $20.70
となりますが、スポンサーにクーポンを頂いたので支払金額は$2になりました。
支払方法は「JPAY」,「Paypal」,「Card/Debit Card」から選ぶことができます。
「Paypal」の場合は$0.5の手数料がかかることに注意してください。
手順6 待つ
待てば届きます、待ちきれない人はJLCPCBの発注履歴から進捗情報を指をくわえて見ることになります。
またJLCPCBは複数の配送プランから自分に合った配送プランを選ぶことができます。
反省点
私たちはシルク印刷のみ名刺を作成しましたが、基盤らしさが薄まってしまいました。
これはQRコードなどの印刷の一部を銅メッキ実装で改善できる問題でした。
さらに、基盤に実用的な機能を実装しなかったことも問題として挙げられます。
私たちが技術的に優れていないばかりこれらの問題を引き起こし、JLCPCBさんのすばらしさを伝えきれない結果になってしまいました。
この反省を生かし、今後の活動に取り組んでいきたいです。
まとめ
この基板名刺プロジェクトは、技術的スキルを磨きながらチームの結束を強める良い機会となります。また、ロボカップジュニアの大会で他のチームとの交流を深める際のユニークなアイテムとしても活用できるでしょう。
JLCPCBこのリンクを踏むとクーポン(新規登録者用クーポン$60等)が獲得できます。
ぜひ、活用してください。