17
1

More than 1 year has passed since last update.

嘘みたいなセキュリティインシデント

Last updated at Posted at 2022-06-06

はじめに

筆者が退職した企業の職場で直属の上長から聞いた話です。(体験記でなく申し訳ないです)
※色々考慮してぼかしている部分が多々あります

概要

東京のとある企業に務めていました、体系はSESでした。
こんな感じです。(本当はもっと下でしたが)
スクリーンショット 2022-06-07 005424.png

元請けはもちろんA社、筆者はB社所属、インシデント発生がC社です。

ざっくり結論と背景

■ざっくり結論
何が起きたか結論から言うと
「ヒューマンエラー」による「セキュリティインシデント」です。

■背景
B社もC社も元請けであるA社に出向する必要がありました。
開発諸々は良いとして、当然「検証環境、本番環境」など、
顧客のデータが入っているサーバルームがあるわけですね。

A社出入り用ICカードでの出退勤管理、
サーバルーム入室用ICカードの申請・貸出などのチェックがありました。

問題と原因

端的に言うと、A社に登録されていないC社の第三者が
サーバルームで作業した、という問題が発生しました。
(更に言うと、単純に侵入に値する行為ですね)

原因はC社から出向しているメンバーでした。
(補足:A社出入り許可が出ているのは、もちろんC社特定のメンバー数人のみです)
「サーバ側で困ったことがあった」のか、「上長や他のメンバーに質問できない状況」
だったのかはわかりませんが、「不明点を解決」してもらうために
許可がないC社の第三者を独断で呼び込んで
A社出入り用のICカードを又貸しして
許可があるメンバーがサーバルーム入室用ICカードの
貸与申請・持出しをして入室させてしまったらしいです。

結果

作業ログもとられているわけですし、申請もチェックされるわけです。

結果は明白ですが、すぐに問題になりました。
「特定の時間、特定の場所にいたはずの○○さんが分身」してる訳ですから。
(「貸与申請」とは別に必要な「事前の作業申請」もありませんでした)

どのような処分が下ったかは伝聞なので不明ですが、
C社はすぐさま撤退勧告を受け、撤退した後
然るべき処置が実施されたそうです。

教訓

「少しくらいなら」、「周りがBPさんだらけで質問できない」など
どんな悩みや考えがあれど、セキュリティインシデントを発生させて
会社や自身の将来を潰してしまうような行いは絶対にダメです。

何かで悩んだら、そういった行動に出る前に
「怒られても良い」から関係者に問い合わせましょう。

まとめ

「自身の家の鍵」と同じく「業務委託された際に貸与された某」は
「何にも変えることができない大切な鍵」です。
「それをバラ撒くような行為は 厳禁 である」ということを再度認識しましょう。

筆者はそんな危険な行為を考えたことすらありませんでしたが、
その話を聞いた時に「そんなことを考える人もいるのか…」と心の奥底が
「ヒヤッ」とした感触があったので記録として残します。

さいごに

この記事が役に立つかは難しいところですが、
自動車の教習所で見る「こういう事故がありました」という映像のように
改めて気を引き締める礎になってもらえれば、と思います。

本記事は、以下のイベントでの1題材を基に投稿しております。
興味がある方は、是非投稿してイベントを盛り上げてみましょう。

17
1
3

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
17
1