※ これから記載する事項は、私が所属する会社とは一切関係のない事柄です。
この記事では、Service CloudのAIを用いたチャットボットであるEinstein BotをB2C Commerceへ導入する方法を紹介します。
前提
- Einstein Bot の詳しい使い方については割愛させていただきます。詳細はヘルプやTrailheadをご覧ください。
- SFRAをベースに作成されているサイトに適用できます
- カートリッジの使い方については取り扱いません
手順概要
- カスタム環境設定の作成
- カートリッジの作成と有効化
- Einstein Botの作成と埋め込み用のJavascriptコードスニペットの取得
- B2C Commerceへの埋め込み
- 確認
手順詳細
1. カスタム環境設定の作成
- Business Managerのマーチャントツール > サイト環境設定 > カスタムサイト環境設定グループ に遷移し、新規ボタンから「EinsteinBotSample」という属性グループを作成し、「EinsteinBotScriptSnippet」というテキストタイプの属性定義を作成する。
- 属性定義名は後ほど使うので、メモしておく
2. カートリッジの作成と有効化
- 下記の3ファイルを含むカートリッジを作成し、アップロード&有効化してください
※ カートリッジの作成方法やアップロード方法については割愛します。詳しくはTrailhead、Infocenter、以前紹介したQIita記事 をご参照ください
ここで指定している「EinsteinBotScriptSnippet」は先ほど設定した属性定義名です。
/cartridge/scripts/hooks/einsteinBotScript.js
const Site = require('dw/system/Site');
const velocity = require('dw/template/Velocity');
const afterFooter = function () {
const currentSite = Site.current;
const snippet = currentSite.getCustomPreferenceValue('EinsteinBotScriptSnippet');
if (snippet) {
velocity.render(snippet, null);
}
};
module.exports = {
afterFooter: afterFooter
};
/hooks.json
{
"hooks": [
{
"name": "app.template.afterFooter",
"script": "~/cartridge/scripts/hooks/einsteinBotScript"
}
]
}
/package.json
{
"hooks": "./hooks.json"
}
3. Einstein Botの作成
-
Platformへログインする
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設定に遷移し、クイック検索から「Einstein ボット」と検索し、 Einstein ボットページに遷移する
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(今回は)下記のように入力していきます
- 「標準ボット」を選択。次へ
- 「最初から開始」を選択。次へ
- 名前には「サンプルボット」と入力、言語は「日本語」を選択。次へ
- 何も変更しない。次へ
- 組み込みサービスは選択しない。次へ
- 続行ボタンをクリック
-
完了ボタンをクリック
-
(通常だったらここでEinsteinボットの動きの設定を細かく行なっていくが、割愛)
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画面右上の有効化ボタンをクリック
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「チャットを設定」をクリック
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ダイアログが表示される
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(今回は)下記のように入力していく
- 「Sample Einstein Bot Queue」「Sample Einstein Bot Chat Group」任意のユーザを選択
- 優先度1に設定
- そのまま
- ECフロントサイトのドメインを入力「https://{}.sandbox.{}.dx.commercecloud.salesforce.com」
- 「取引先責任者のみ」を選択
- オフのままにしておく
-
完了ボタンをクリック
4. B2C Commerceへの埋め込み
- Business Managerのマーチャントツール > サイト環境設定 > カスタムサイト環境設定グループ に遷移し、「EinsteinBotSample」を選択する。
- コピーしたコードスニペットを「EinsteinBotScriptSnippet」は貼り付け、保存ボタンをクリック
- ※この際チャットの見た目をコードを修正することで可能です。詳しくはヘルプをご覧ください。
- ※この際チャットの見た目をコードを修正することで可能です。詳しくはヘルプをご覧ください。
5. 確認
フロントサイトに遷移してチャットが表示されるか確認。