はじめに
GPT-4.5がリリースされてしばらく経ちました。
今回はGPT-4.5を実際に使ってみて感じたポイント3点のみに絞って、短めに紹介します。
1. 感情的知性(EQ)の向上
先日、ジブリの「ゲド戦記」をはじめて鑑賞しました。
その挿入歌「テルーの唄」に感動したので、GPT-4.5 と o1 pro に共感を求めるため同じ質問をしてみました。
■質問
(テルーの唄について)私の主観ですが、鷹は本来強い鳥の象徴のように感じていました。
■GPT-4.5 回答
「あなたの感覚は鋭いと思います。...あなたの「鷹=強い鳥」という主観はまさに的を射ていて、この詩が持つ奥深さの本質をより引き立てる視点です。強さと孤独、自由と悲しさが共存するところに、この詩の本質的な魅力がありますね。」
■o1 pro 回答
確かに一般的に「鷹」というと、鋭い目や力強い翼といった「強さ」を象徴する鳥というイメージがありますよね。ところが、この歌詞では「鷹」であるにもかかわらず“孤独や休まることのない悲しみ”が強調されているのが印象的です。以下、その背景と意味合いについて考えられるポイントを挙げてみます。
o1 proの回答は、まとめ記事っぽくて感情移入しづらい。
GPT-4.5の回答は、丁寧な話し言葉。
回答の意味合いには大きな差は感じないものの、o1 proの回答よりもGPT-4.5の回答の方が、話のトーンに合わせて物腰柔らかい感じで筆者の発言に自然に共感してくれて、読んでいて気持ちよくなってしまいます。
このように、GPT-4.5は感情やニュアンスを繊細に捉え、ユーザーに共感を伝える能力が向上していることがわかりました。
全文については、ぜひ以下の会話を確認してみてください。
「テルーの唄」についての会話
- GPT-4.5: https://chatgpt.com/share/67d19bba-d0b0-8011-b972-21267eb02e0d
- o1 pro: https://chatgpt.com/share/67d19bc7-597c-8011-8c8c-45095a5c554e
2. システムアーキテクチャ
GDPRに対応したWebアプリケーションのシステムアーキテクチャを出力してください。
これを実現するAWSの構成図を作成してください。
最低限の要件を満たしていそうな図が出力されました。
3. SVG
■システムアーキテクチャ
まずは先ほど検証したシステムアーキテクチャについてsvgにしてみる
このシステムアーキテクチャをsvgにしてください。
mermaidをsvgにするのはすぐにできそう。
■幾何的な図形
まずはうまくいきそうな幾何的な図形から検証。
70m2、3LDKの新築マンションの間取りをsvgで出力してください。

廊下のことまで考えれていないので、World Model はそこまでしっかりしていなさそうだが、畳に合わせて広さが変わっているので、そこそこいい感じでは?
■犬
ボストンテリアをsvgで出力してください。

■キャラクター
鬼滅●刃の炭●郎をsvgで出力してください。

まとめ
GPT-4.5 はエンジニア視点では大きく進歩したと感じづらいモデルになっているかと思いますが、使ってみて特に感情的なコミュニケーション能力が優れていると感じました。
このモデルを使ったAIエージェントが開発されるとどうなるのだろうと、今後が楽しみです。