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エンジニアマネジメントを「選び抜き」「ラクに」「複利で伸ばす」3冊の思考法

Last updated at Posted at 2025-02-01

はじめに

「エンジニアとしてコードを書くのが好きなのに、気づけばマネジメントにも追われてる……。とにかくタスクが多すぎて、時間が足りない!
頑張っても頑張っても成果が伴わない…… そんなジレンマを感じたことはありませんか?」

私がまさにそうでした。
毎晩遅くまで対応しなきゃいけない。
自分自身は「もうこれ以上は無理だ」と思うほど追い詰められていました。

そんなとき、ふと手に取った以下の3冊に出会ってから、私は大きく考え方を変えることができました。

  1. エッセンシャル思考
  2. エフォートレス思考
  3. ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

これらはそれぞれ、

  • エッセンシャル思考 → 「何をやるか」を厳選し、優先度を最大化する
  • エフォートレス思考 → 選び抜いた重要なことを「ラクに」成し遂げる方法
  • 複利で伸びる1つの習慣 → 小さな行動を積み重ね、大きな成果へとつなげる習慣化の仕組み

という視点で書かれています。
私のように「全力で頑張りすぎて疲弊している」エンジニアの方々にとっては、必ず役立つ考え方ばかり。
ここでは、それぞれをエンジニアリングマネジメントに活かすためのポイントをまとめてみました。
もし同じような悩みを抱えているなら、ぜひ読んでみてください。


1. エッセンシャル思考:まず「何をやるか」を選び抜く

1-1. 「より少なく、しかしより良く」

  • 限られたエネルギーを最も重要な2割に集中することで、8割の成果を狙う――これがエッセンシャル思考の真髄です。
  • エンジニアやマネージャーとして、日々押し寄せるタスクやリクエストに「NO」を言えないと、何もかも中途半端になってしまう。
    結果としてメンバー全員が疲弊し、重要事項も蔑ろになりがちです。

1-2. 孤独な時間と目標の即答

  • あえて孤独な時間を確保して考える――これが意外と難しいんです。
    私も最初は「そんな時間あるわけない」と思っていました。
  • ただ、本当に集中して考えたおかげで、「うちのチームはまずどの技術負債を返済すべきか?」といった目標がはっきりし、日々の優先度の迷いが激減しました。
  • 目標を即答できるようにするために、常にゴールを明文化・共有するのも大切です。
    これがないと「どれから手をつけるんだっけ?」と混乱してしまいます。

1-3. 仕事の採点

  • タスクに点数をつけ、「80点以上の仕事は全力」「70点前後の仕事は最低限で着地」「70点未満の仕事は断るか省力化を検討」するといったルールを導入。
  • これだけで優先度が客観的に設定しやすくなり、チーム全体の動きがぐっとシンプルになりました。

2. エフォートレス思考:「どうやるか」をラクに仕組み化

2-1. 無駄な努力を減らし、本質に集中

  • 私自身、「エンジニアはとにかく気合いで乗り切るものだ」と思い込んでいました。でもその結果、ひたすら根性論で終電まで作業する悪循環に……。
  • 頑張るのではなく、“仕組み”を変える。 例えば、定型作業を自動化する、ミーティングを定時に固定して調整コストを削減するなど、“働き方”を一から見直すことで大幅な時間の余白が生まれます。

2-2. 上限設定と信用コストの最小化

  • “これ以上はやらない” とあらかじめ決めておくと、むやみに仕事を引き受けなくなるんです。最初は「そんなこと言えないよ」と思っていましたが、上限を明文化してからは意外にも周囲の理解が得やすいと実感しました。
  • また、チーム内で過度に疑心暗鬼にならないよう、信用のルールや契約を整備しておくことも重要。そうすることで余計なチェックや再確認が減り、結果的に生産性が上がります。

3. 複利で伸びる1つの習慣:1%の積み重ねを侮らない

3-1. 習慣形成の4ステップ

ジェームズ・クリアーの4ステップ(きっかけ→欲求→行動→報酬)は、個人だけでなくチームでも応用可能なフレームワーク。私も初めは「チームで習慣化なんてできるの?」と思いましたが、やってみると意外にうまくハマりました。

  1. きっかけ(トリガー)
    • 毎日の朝会後5分を振り返りタイムにする、などの決まったタイミングをセット。
  2. 欲求(モチベーション)
    • 小さくても成果や進捗を称賛するなど、続けたくなる仕組みを用意。
  3. 行動(反応)
    • ツールを導入して手間を減らす、定型テンプレを用意するなど、行動の障害を下げる。
  4. 報酬(フィードバック)
    • 達成度合いを可視化して「やった感」を味わえるようにする。

3-2. 1%の改善が38倍の結果を生む

  • 1日1%の改善を積み重ねると、1年後には約38倍の成長につながるという有名な試算があります。
  • 逆に、1日1%ずつ悪化していく怖さも見逃せません。特に開発の世界はスピード重視だからこそ、小さな改善の積み重ねが大きな差を生む、と痛感しました。

4. 3冊を組み合わせることで得られる相乗効果

  • エッセンシャル思考で「何を捨てて、何に集中するか」を明確にする
  • エフォートレス思考で「無理なく回せる仕組み」を整える
  • 複利の習慣で「日々の小さな改善」を積み重ねる

この三位一体のアプローチができると、チーム全体がゴチャゴチャしにくくなり、エンジニアとしてのパフォーマンスだけでなく、メンバーそれぞれの満足度もグッと上がるんです。


5. 明日から始める具体的アクション

  1. 1日の優先タスクを3つに絞ってみる
    • 朝の時点で「今日これだけは絶対やり遂げたい」ものを3つ選んで共有。驚くほど集中力が高まります。
  2. 週1の「仕組み改善タイム」を確保
    • 私の場合、金曜の午後に2時間ほど「開発効率アップのための検討会」を固定化。ツールの導入や自動化、マニュアル整備などに充てることで、翌週の作業がずっとラクになります。
  3. 小さな改善を可視化して“称賛”する
    • Slackに「#今日の1%改善」チャンネルを作り、各自の小さな工夫や進捗を投稿。みんなで称え合うことで、習慣化がぐんと継続しやすくなります。

まとめ 〜 私が得たビフォーアフター 〜

「仕事を選び抜き」「ラクにこなし」「習慣化で伸ばす」――この3冊の考え方を取り入れる前と後では、私の働き方もチームの雰囲気も大きく変わりました

  • 以前: いつも残業とタスクの山に追われ、「もう少し頑張らないと…」と睡眠時間を削る日々。チーム内でも疲労や不満が募り、モチベーション低下が止まらない。
  • : いらない仕事を大胆に削り、必要なことだけを仕組み化しているから、チームが自走してくれる。少しずつ積み重ねる改善も楽しくなり、メンバー同士で称賛し合う文化が根づいている。

もしあなたも 「頑張ってるのに成果が出ない」「タスクに埋もれて苦しい」 と感じているなら、ぜひこれら3つの思考法を試してみてください。最初は「そんなにうまくいくの?」と疑問に思うかもしれませんが、少しずつでも取り入れると数カ月後・数年後には想像以上の結果を得られるはずです。


あなたへの問いかけ

  • タスクに振り回されて、本当に大事なことを後回しにしていませんか?
  • 疲れきった状態でチームを率いて、ゴールを見失っていませんか?

もし心当たりがあるなら、今日からでも小さな一歩を踏み出してみてください。「選んで・仕組み化して・積み重ねる」。このサイクルを回せば、必ずやエンジニアマネジメントの世界がガラッと変わるはずです。
ぜひお試しk!

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