【徹底ガイド】Jules：GoogleのAIコードエージェント

Last updated at 2025-05-20Posted at 2025-05-20

1. Jules は何者か

Jules は Google が開発した自律型 AI コードエージェント。
Gemini 2.5 Pro で駆動し、バグ修正や機能追加をマルチステップで自動実行し、最終成果を Pull Request として届ける。
β版は 1 日5タスク無料・2タスク同時実行で公開中（2025 年5 月現在）。

2. Jules が解決する課題

開発者の悩み	Jules でどう変わるか
バグ修正・リファクタに時間を浪費	自然言語で依頼 → 自動修正 PR 受領
コード支援ツール乱立で選択に迷う	GitHub ワークフロー完全統合で導入が容易
AI 提案の品質・安全性が不安	実装プラン承認フロー＋サンドボックス実行で人間が最終判断

3. 仕組みと特徴

Gemini 2.5 + ツール実行: LLM がリポジトリを解析し、必要に応じてテストやビルドも自動実行。
GitHub 連携: ボット招待だけで設定完了。Issue に assign-to-jules ラベルを付ければタスク発火。
二段階承認: プラン → コード差分の 2 段階で必ず人間がレビュー。
現行対応言語: Python / JavaScript（拡大予定）。
クラウド隔離環境: VM 内で処理するためローカル汚染ゼロ。

4. 導入手順（5 分で完了）

https://jules.google.com で Google & GitHub アカウントを連携
対象リポジトリへ Jules Bot を Write 権限で招待
Issue 作成 → ラベル assign-to-jules を付与
Jules から届く 実装プランを確認・Approve
完成した PR をレビューして Merge で反映

5. 代表的ユースケース

ユースケース	効果
既知バグ修正	深夜の自動修正 ⇒ 翌朝レビューのみ
PEP8 準拠リファクタ	プロジェクト全体を数分で整形
単体テスト補完	カバレッジ向上タスクを任せるだけ

6. 競合ツールとの違い（要点比較）

	Jules	GitHub Copilot Workspace	Amazon CodeWhisperer
アプローチ	非同期 PR 生成型	同期チャット + PR	IDE 内補完中心
対応言語	Python/JS	多言語	多言語
無料枠	5 タスク/日	無料無制限 (現状)	個人無料
強み	自動テスト実行・計画承認フロー	IDE 連動性	AWS API 補完

7. 料金・制限（β版）

Starter: 5 タスク/日・2 同時タスク・$0
Pro（予定）: タスク無制限・優先キュー・価格未定

※タスク = 1 回の “Issue 〜 PR 完了” までの一連処理。

8. 導入前チェックリスト

GitHub 上に CI/CD とテストスイートが整備されている
Python / JavaScript プロジェクトである
コーディング規約や CONTRIBUTING.md が明確
AI 生成コードの レビュー体制がある
無料枠 (5 タスク/日) で効果検証 → 社内 PoC 実施

9. まとめ & 次のアクション

Jules は「Issue を書くだけで PR が届く」体験を実現。
計画承認 → PR レビューの 2 段階で品質と安全性を確保。
まずは 無料枠で小さなバグ修正を委任し、ROI を計測しよう。
社内ワークフローにフィットすれば、将来的な Pro プラン移行でさらに開発効率を高められる。

会社紹介

株式会社 Mosaica
最先端テクノロジーで社会課題を解決し、持続可能な未来を創造する IT カンパニー。
AI ソリューション、クラウド統合、DX 推進、経営コンサルティングなど包括的なサービスでビジネス変革を支援しています。

詳しくは公式サイトまでお気軽にご相談ください。

参考文献・関連リンク

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