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【Cursor拡張】WindsurfやClineのMemory機能がついに実現!SpecStoryを解説

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はじめに

AIアシスタントとの会話って、あとから「あの時のいい提案どこいったっけ?」って困ったことありませんか?

私も Cursor でコーディングする時、AIとの素晴らしいやり取りが消えていくのがもったいなくて仕方ありませんでした。

今回は、そんなモヤモヤを解決してくれるSpecStoryという革新的な Cursor 拡張機能をご紹介します。
これを使えば、全ての会話履歴が自動で保存され、いつでも検索できるようになるんです!

特に「過去の提案を再利用したい」「チームでAIの知見を共有したい」という方には、作業効率を劇的に改善する可能性を秘めています。


SpecStoryとは

SpecStory は、Cursor という Visual Studio Code 派生エディタ上で動作する拡張機能です。
Cursor には ChatGPT などのAIアシスタントとのチャット機能が統合されていますが、そのチャット履歴(会話内容)やComposerセッション(コード提案や自動生成の履歴)は通常、ユーザーが別途保存や検索をする仕組みがありません。

SpecStory を使うと、

  • AIアシスタントとの あらゆるやり取り をローカルプロジェクトの .specstory ディレクトリに自動保存
  • 過去の会話・コード生成の履歴を簡単に検索・参照
  • チーム内でのやりとり共有や、後からドキュメント化する際の参考資料として活用

といったことが可能になります。


主な特徴

1. AIチャット履歴の自動保存

SpecStory を有効化すると、Cursor エディタで行ったあらゆるチャットやコード生成が .specstory ディレクトリに Markdown 形式で記録されます。
開発の振り返りをしたいときや、過去の提案を再チェックしたいときにとても便利です。

2. Composerセッションも追跡

単なるチャットの記録だけではなく、Cursor 独自の “Composer” 機能(コード自動生成や差分提案など)の履歴も追跡可能です。
どんな指示を元にどのようなコードが生成されたのか、後から確認できます。

3. 検索性の向上

Markdownとして履歴が保存されるため、プロジェクト内検索機能や外部ツールを用いた全文検索が簡単に行えます。
ログが溜まるほど、過去のやり取りが重要なナレッジベースとして活用できます。

4. ローカルに安全に保存

AIとのやり取りデータは .specstory ディレクトリ配下にローカル保存されます。
クラウドに勝手にアップロードされないため、企業やチームの機密情報に配慮しつつ開発を進めることができます。

5. ドキュメンテーションの効率化

ドキュメント作成時に「なぜこの実装になったのか」「どういった議論があったのか」を後から参照できるため、いちいち記憶をたどらなくても過去の会話記録を振り返ってドキュメント化が行えます。


動作環境

  • 対応エディタ: Cursor (Visual Studio Code のフォーク)
  • Cursor バージョン: 0.43.6 以降で動作確認済み
    (0.43.5 以前のバージョンだとチャット・Composer データの扱いが異なり、エラーが発生する可能性があります)
  • OS: Windows, Mac, Linux (Cursorが対応している環境)

インストール方法

SpecStory は普通の Visual Studio Code Marketplace から直接インストールすると “VSCode” 向け に入ってしまいます。
Cursor エディタで使う場合は下記の手順を行ってください。

  1. VSIXファイルのダウンロード
    こちら から specstory-vscode-latest.vsix をダウンロードします。

  2. Cursor へのインストール
    Cursor 上でコマンドパレット(Cmd/Ctrl + Shift + P)を開き、
    Extensions: Install from VSIX… を選択します。
    先ほどダウンロードした VSIXファイルを指定してください。

  3. インストールの確認
    Cursor の拡張機能サイドバー (左側の拡張機能アイコン) を開き、
    "SpecStory (Cursor Extension)" がインストールされていることを確認してください。

  4. セットアップ完了
    あとは Cursor を再起動すれば準備完了です。.specstory ディレクトリが自動的に生成され、チャットやComposerの履歴が記録されるようになります。


基本的な使い方

1. SpecStoryの有効化

特別な操作は必要ありません。
Cursor で拡張機能を有効化するだけで、チャットやComposerを使った際の履歴が自動保存され始めます。

2. .specstory ディレクトリの確認

プロジェクトルートに .specstory というフォルダが生成され、その下に history ディレクトリが自動で作られます。
そこにチャットやComposerの会話・提案内容が Markdown 形式 (.md) で保管されます。

my-project/
├── .specstory/
│   └── history/
│       ├── untitled-1.md
│       └── untitled.md
└── README.md

3. 履歴の検索・参照

  • VSCode/Cursor でMarkdownファイルを開く
    → 「どのようなプロンプトをAIに与えたか」「どんな回答が返ってきたか」を簡単に確認できます。
  • プロジェクト検索(Cmd/Ctrl + Shift + F)などを使って、気になるキーワードを検索できます。

4. 作業の振り返り・ドキュメンテーション

  • 新機能の実装プロセスを後から振り返る
  • 試行錯誤したプロンプトの履歴をもとにドキュメント作成を行う
  • チーム全体でAIアシスタントの提案を検証・共有する

など、開発や学習のサイクルをより効率化できます。


よくある質問

Q1. どのバージョンのCursorで動きますか?

  • Cursor 0.43.6 以降 で動作確認済みです。0.43.5 より前だとチャットの保存方法が変更されているため、不具合が発生する恐れがあります。

Q2. Visual Studio Code(オリジナル)では使えないの?

  • 基本的には使えません。SpecStory は Cursor のための拡張機能として作られているため、VSCode本家では動作しない仕様です。

Q3. ログが溜まりすぎてプロジェクトが重くなりませんか?

  • Markdownファイルはテキストデータで比較的軽量ですが、大規模プロジェクトで大量にやり取りを行うと容量が大きくなる可能性があります。定期的に古い履歴をアーカイブ・削除するなど、プロジェクト運用方針に合わせて管理してください。

Q4. 拡張機能のアップデートはどうすればいいですか?

  • 公式サイトや docs をチェックし、最新のVSIXをダウンロードして再インストールしてください。今後、Cursor内から自動更新できるようになれば便利ですが、現時点(執筆時)では手動で更新する必要があります。

まとめ

SpecStory を使うことで、これまで「その場限り」だったAIとの対話が、貴重な資産として蓄積されていきます。

主なメリットをまとめると:

  • 全ての会話が自動保存されるので、記録の手間ゼロ
  • ローカルに保存されるため、セキュリティ面も安心
  • Markdown形式なので検索やドキュメント化が簡単
  • チーム全体でAIの知見を共有可能

開発効率を上げたい方、AIとの会話を有効活用したい方は、ぜひ一度試してみてください。きっと「これがあれば良かった!」と思える発見があるはずです。


追加リソース

SpecStory を導入することで、AIアシスタントとのやり取りを蓄積・活用しやすくなり、開発プロセスをより快適に進めることができます。
ぜひ試してみてください。

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