VirtualBoxで各種OSを安全にSSH接続する方法

VirtualBoxの設定

まず、VirtualBoXの設定です。Cmd+,を押して、VirtualBoxのネットワーク設定を行います。具体的には、NATネットワーク、ホストオンリーネットワークに設定を追加します。追加する項目は、デフォルトでいいでしょう。設定には、DNSなども含まれるため、アドレスを固定したい場合などは、適時変更してください。

次に、ゲストOSのネットワーク設定です。簡単には、ゲストOSのネットワーク設定でアダプタ1をNAT、準仮想化ネットワークにします。次に、アダプタ2でホストオンリーアダプター、準仮想化ネットワークにします。

アドレスの固定方法ですが、VirtualBoxの設定からの方法が最も簡単です。

ネットワーク –> ホストオンリーネットワーク

vboxnet0, vboxnet1, vboxnet2 のように複数作成します。

各自アドレスを変更します。ゲストのアドレスは、ホストのアドレスと合わせてください。

先ほど設定したホストオンリーネットワークのvboxnet”n”を各種OSのネットワーク設定に指定します。

この設定により、接続コマンドを固定できます。

ゲスト側の設定

設定を終えたら、ホストからゲストに通信ができるかを確認してみましょう。

まずは、LAN Address(アドレス)の確認からですね。基本的に、Arch Linuxにはifconfigが入ってないので、インストールしておきましょう。

$ sudo pacman -S net-tools openssh

$ ifconfig

$ ifconfig | tr ' ' '\n' | grep 192

では、次に、SSH Server(サーバー)の設置と、場合によっては、Firewall(ファイアウォール)の設定を変更しなければなりません。

具体的には、SSH ServerをDaemon(デーモン)で起動し、サーバーに設定した接続ポートへのアクセスをFirewallに許可させなければなりません。

SSH Serverの設定を変更します。ここでは、デフォルトのままで良いです。変更したい方は、/etc/ssh_configを変更して下さい。

$ sudo systemctl start sshd

SSH Serverを起動時に有効にします。

$ sudo systemctl enable sshd.service

一応、ホストからアクセスできるか確認してみましょう。

$ ssh manjaro@192.168.56.101

Firewallを有効にし、ステータスを確認します。

$ cp /etc/iptables/{simple_firewall,iptables}.rules

$ systemctl enable iptables.service

ゲスト側の設定を/etc/ssh/sshd_configにて行います。最低限のセキュリティを強化します。

/etc/ssh/sshd_config

Port 55010

RSAAuthentication yes
PubkeyAuthentication yes
AuthorizedKeysFile  .ssh/authorized_keys

PasswordAuthentication no

SSHの設定

公開鍵の発行と受け渡しです。ホスト側で行います。一般的なスクリプトを使います。

$ ssh-keygen -t rsa

$ brew install ssh-copy-id

$ ssh-copy-id -i ~/.ssh/id_rsa.pub manjaro@192.168.56.101

SShデーモンの再起動は以下のコマンドを実行します。ゲスト側で行います。

$ sudo systemctl restart sshd

接続は、以下の様な感じで行えます。

$ ssh manjaro@192.168.56.101 -p 55010

Cygwinの設定

CygwinのOpenSSHを利用し、SSH Serverを立ち上げてみます。これにより、Cygwinを導入しているWindowsにもSSH接続可能になります。便利です。

$ apt-cyg install openssh

$ ssh-host-config -y

$ cygrunsrv -S sshd

$ passwd

ファイアウォールの設定を変更します。ポート22を開けましょう。これは、Windows側の設定で行います。

試しに接続してみましょう。

ssh -v username@192.168.56.101

次に、サーバーを停止し、設定ファイルを編集します。

$ cygrunsrv -E sshd

$ vim /etc/sshd_config

あとは、サーバーを起動し、クライアントから接続するだけです。

# サーバー(ゲスト側)
$ cygrunsrv -S sshd

# クライアント(ホスト側)
$ ssh username@192.168.56.101 -p 55101

Windowsの自動ログイン

ちなみに、パスワードが設定されると、自動でログインできなくなります。Windowsの自動ログインを解除するには、以下の手順が必要です。

• [スタート] ボタンをクリックし、「netplwiz」と入力して、Enter キーを押します。
• [ユーザー アカウント] ダイアログ ボックスで、自動的にログオンするときに使うアカウントをクリックします。設定を変更できる場合は、[ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要] チェック ボックスをオフにします。
• [OK] をクリックします。
• [自動ログオン] ダイアログ ボックスでユーザーのパスワードを 2 回入力し、[OK] をクリックします。