アプリケーションコンテナイメージ&実行環境である Rocket を使って, どこでも aobench を動かしたいですね!
さっそくやってみましょう.
(本稿は rocket v0.1.1 を使っています)

rocket 化した aobench コードはこちら.

actool をビルドする.

パッケージャ(?)である actool をビルドします.

$ git clone https://github.com/appc/spec
$ cd spec
$ ./build

bin/actool が出来ているのを確認します. actool を使ってパッケージ(aci)を作ります.

spec のページを参考にバイナリやらをレイアウトします. 今回はカレントディレクトリに img/ をつくり, そこに一式入れました.

また, 現状 dynamic link 形式のバイナリはそのままでは実行できないので注意が必要です. 可能であれば static link にしておきます.

$ actool build img aobench.aci

rkt は http or https しかサポートしていないため, .aci を適当な web サーバに上げて http(s) 経由で取得できるようにします.

$ ./rtk run https://github.com/syoyo/aobench-rocket/blob/master/aobench.aci?raw=true
Timezone UTC does not exist in container, not updating container timezone.
Output ao.ppm
Sending SIGTERM to remaining processes...
Sending SIGKILL to remaining processes...
Unmounting file systems.
Unmounting /proc/sys/kernel/random/boot_id.
All filesystems unmounted.
Halting system.

Cool!

(rtk は実行時に systemd を使っているので, systemd な環境でないと動きません. 今回 rkt 実行側は CoreOS を使いました).

TODO

dynamic link 形式のアプリも動かせるようにする(C/C++ だとこちらのほうが通常の形式)
URL が同じだとデータがキャッシングされてしまうので, イメージをアップデートしたら別の URL にするか, キャッシュを削除するしくみが必要(rkt には削除コマンドはまだない?)