0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

正規方程式の諸性質

Posted at
           X⊤Xβ = X⊤y

▶ 正規方程式の任意の解は最小二乗推定量である
⋆ 一般に, β が方程式 (21) の解であることは, β が S(β) を最小にするた めの必要条件であって十分条件であるとは限らないことに注意
▶ 正規方程式の解が一意的であるための必要十分条件は, (p + 1) 次正方 行列 X⊤X が正則であることであり, このとき正規方程式の解は
βˆ = (X⊤X)−1X⊤y で与えられる

実際のデータ解析をする上では, 最小二乗推定量がただ一つだけ存在 する状況が好ましい (例えば推定量の選択によって分析結果が変化し てしまうことが避けられる)
▶ 前頁の正規方程式の性質から, これは X⊤X が正則であることと同値
▶ X⊤X が正則であることは, X の列ベクトルが 1 次独立であることと
同値であるが証明できる
▶ X の各列は各説明変数の観測データからなるベクトルで与えられてい
るから, これは回帰式の構築に利用する説明変数たちが互いに異なる 情報をもつという意味だと解釈できる
説明変数の間の関係の 1 次従属関係への近さの度合いは多重共線性 (multicollinearity) と呼ばれる
前頁で述べた理由から, データ解析をする上では説明変数は多重共線 性があまり強くならないように選択すべきである
▶ 例えば, 似たような動きをする説明変数を重複して利用することは避 けるべき

βˆ が最小二乗推定量のとき, デザイン行列 X の列ベクトルたち で張られる Rn の部分線形空間 (超平面) を L[X ] と書くことにすれ ば, yˆ はベクトル y の L[X ] への直交射影となる

0
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?