QA組織のマネージャとして、かれこれ4~5年ほど、QAスタッフの採用面接を担当してきました。
面接時は、なるべく応募者の良いところを探るように努めているのですが、質問と回答が噛み合わず、良さを引き出せないことがあります(私の質問スキルの問題もありますが)。
この記事では「面接時にこういう回答が出てくるとちょっと困る!」というものを幾つか挙げてみたいと思います。
リーダーと言う勿れ
業務内容の質問をしたときに、「(テスト)リーダーをやってました」という答えが返ってくることがあります。
これは実は、何の情報も得られないので、結構、困ります。
例えば、あなたが今働いている会社で、テストリーダーのことを「大統領」と呼ぶことにしたとします。
別の会社に転職しようと思って面接を受けたとき、「私は大統領をやってました」と言うでしょうか。
たぶん、言わないですよね。具体的な業務内容を言うはずです。
「社内的には大統領という肩書だったんですけど、具体的には○○の業務を担当してました」みたいな。
大統領はあきらかに違和感あるので、応募者も面接官も気をつけるでしょうが、
「リーダー」とか「マネージャ」とか「ホームラン王」みたいなそれっぽい抽象的な肩書になると、以外に違和感を感じにくく、話し手と受け手で、違うことをイメージしたまま、話が進んでいってしまうことがあります。
Aさん:私は(草野球の)ホームラン王でした!
Bさん:あなたは(大リーグの)ホームラン王なんですね!
みたいに。
面接の時は、肩書ではなく、何をやっていたか、を話せるように業務を棚卸ししておきましょう!
抽象的になる勿れ
前項ともカブるのですが、「管理してました」「マネジメントしてました」という言葉も情報が引き出しにくい&誤解を生みやすいです。
100人中100人が、やってることを正確にイメージできるような言葉で、業務が説明できるようにしておきましょう!
未来を語りすぎる勿れ
面接の場は、基本的に過去を語る場だと考えてます。
過去の職場で、何を見て、何を考え、どう行動したか、を話しましょう。
志望動機やキャリアパスの話も大事ですが、まぁ、嘘をつけるし、そのとき本気でも一ヶ月後にはら嘘になってることもあるので、面接時は、ほどほどに聞くくらいで良いとと思ってます(個人的には、ですが)
これは面接官側にも言えることで、チームのことを聞かれたときは、現在・過去の情報を沢山伝えたほうが良いと思います。
将来やりたいことをベースに話して、応募者の気を引こうとしてしまいがちなのですが、入社後のミスマッチに繋がりがち。
自動化・プログラミングに興味がありますと言う勿れ
とあるギャングの言葉を借りるなら、興味があると心の中で思ったなら、その時すでに行動は終わっているはずです。
「興味があるので、個人的にやってます()勉強してます)。具体的には~~」
と語れるようにしておくといいかもしれません。行動力のアピールになるでしょう。
おわりに
ぜんぶひっくるめて「抽象的になるな。過去のことを話せ」でまとまりそうですね。
それをダラダラと書いてしまいました。
偉そうに書いてますが、私も自分の評価面談や、第三者に自分のお仕事を説明するときに、めっちゃやりがちです。
面接が苦手な人は多いと思いますが(私も受けるのは苦手です。というか面接官も苦手です。面接の予定が組み込まれると、ずっと憂鬱です)、
これは「何を聞かれるかわからない」というのが大きな要因になってる気がします。しかし、「面接というのは、自分の過去のことを話す場である」と認識したら、準備もしやすいし、喋りやすくなるのではないでしょうか。
使い古された言葉ですが、面接はあくまでマッチングの場なので、企業側も応募者側も等身大の自分が出せるよう、双方、良き準備が出来ると良いですね!
それでは!