はじめに
CNCF主催の認定試験 Prometheus Certified Associate (PCA) を受験し合格したので、受験記を記載します。同認定試験の受験を考えている方の参考になれば幸いです。
免責事項(Disclamer)
- 本投稿は受験当時の情報となります。受験を検討する際は最新の情報の確認をお願いします。
- 本投稿は個人の所感です。
- 所属する企業や団体は関係ありません。
- 情報の利用は自己責任でお願いします。
試験概要
- クラウドネイティブで活用されるメトリクスDB Prometheusについての認定試験です。
- 受験日:2024/10/28
- 試験形式
- オンライン試験
- 1回再受験可能
- 多肢選択式
- 試験時間90分
- 試験言語は英語のみ提供
- 100点満点中75点以上で合格
Prometheusとは
- Prometheusとは
- Googleが開発したメトリクスDBのこと
- 最近のOSSにおけるデファクトのメトリクス出力=Prometheus形式
- メトリクスのみを扱うため軽量
- データ取得は対象毎のエクスポーターとして分離されて多数用意されており、PrometheusはエクスポーターからデータをPullする
- PromQLによる柔軟性の高いクエリ
- 可視化にはGrafanaが使われることが多い
勉強方法
学習リソース
- まずは体系的に学びたかったので、以下の本で勉強しました。割と新しめの本で、一通り学べてよかったです。(たまに例が分かりづらいところありましたが)
- 練習問題
- 公式の練習問題などは見つからなかったので、有志が公開している以下をやりました。
- Mock Exam
- 自分がわかっていないところを見つけるのに結構有用でした。
受験してみての所感
- Prometheusのコンポーネント、Pushgateway、プル型、などのPrometheusの基本については結構出ました
- Prometheusだけではなく、可観測性の概念に関する問題も出ます。
- PromQLに関する問題がやはり多くでるので、ここは重点的にやるとよいです。
- インスタントベクトルの演算方法(ラベルを一致させる)、範囲ベクトルの集計方法(xxx_over_time())
- ヒストグラムとサマリーの使い方
- rate()とirate()の違い
- AlterManagerに関する問題もでますが「こういうアラートはこの設定だとどこにルーティングされるか?」という問題がメインでした。