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なんだかPCの通信が悪いから可視化してみた話

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この記事はSplunk Advent Calendar 2023 18日目です。

11日目にこんな記事を書いてます。

実際にこれで色々データ拾ってみたよ、というお話が本日です。

ネットワーク通信遅い問題

ありますよね。
自分のPCもそうですし、PC管理者の人がユーザーから「遅いんだけど!」と問い合わせもらったときにどう調査したらいいか、何かしらの調査ツールが必要だったり、なかなか悩みどころかと思います。

Splunkで結構データ取れます

UFでAdd-onだったりコマンドプロンプトを使って結構取れます。

Add-on系

  • Splunk Add-on for Microsoft Windows
    WinNetMon (Windows Network Monitor) でネットワークアクティビティが取れます。これで、PCからどこ宛ての通信を行っているか可視化できます。
    inputs.confで以下のようにすればOK。
inputs.conf (WinNetMon)
[WinNetMon://inbound]
direction = inbound
disabled = 0

[WinNetMon://outbound]
direction = outbound
disabled = 0

通信状況を全て取得するのでPCへの負荷が高かったり、データサイズが大きいので注意。詳細はこちら

また、WifiアダプタのイベントをWindows Eventから取得するには以下。

inputs.conf (Wifiアダプタイベント)
[WinEventLog://Microsoft-Windows-WLAN-AutoConfig/Operational]
disabled = 0
start_from = oldest
current_only = 0
checkpointInterval = 5
renderXml=true
  • Speedtest Addon for Windows
    Speedtest.netが提供しているコマンドを実行し、Download/Upload速度をチェックできます。
    このAdd-onを解凍すれば分かりますが、speedtest_ta_windows\binspeedtest.exeがぽつんと置いてあり、inputs.confでこのように指定しています。
inputs.conf
[script://.\bin\speedtest.exe --format=json --accept-license --accept-gdpr]
interval = 0 */1 * * * 
index = speedtest
disable = false

これでコマンドプロンプトでexe実行した標準出力結果をSplunkに送れるんですね。

コマンドプロンプト系

  • Wifi通信状況
    以下コマンドを実行すればWifiのシグナル強度、受信/送信速度(Mbps)が取得できます。
    netsh wlan show interfaces

適当なバッチファイルを.\binに作って

バッチファイル例
@echo off
chcp 65001 >nul
netsh wlan show interfaces

inputs.confで呼び出せばOKです。

inputs.conf例
[script://.\bin\wifi.bat]
interval = 60
sourcetype = wifi
disabled = 0
  • ファイルダウンロードテスト
    speedtestはちょっと負荷的に重い場合、OVHCloudなどが提供しているダウンロードテスト用ファイルを使わせてもらうのも手です。
    curlしつついい感じに整形します。
    curl -s -o NUL -w "Download speed: %{speed_download} bytes/sec\nTotal time: %{time_total} seconds" https://proof.ovh.net/files/1Mb.dat

  • tracert
    昔ながらの方法。途中経路で遅延が大きい個所がないか確認します。
    tracert /4 www.google.com

ダッシュボード作ってみた

後は取得できたデータを可視化するだけです。
例えばこんな感じです。

スピードテストの結果とかネットワーク使用状況
image.png

Wifi状況
image.png

Tracert分析
image.png

なんか遅いなーと思ったとき、シグナル強度が弱かったり、強度は問題ないけどWifiルーター側のスループットが悪かったりとか、理由が分かるようになって面白いです。

まとめ

UF使ってコマンドプロンプトとかPowershellの実行結果も取れるんだよ!の一つのお話でした。
色々情報取れるUF&結果を雑に投げても加工・統計処理できるSplunkであれば、活用の幅はめちゃくちゃ広いですね。

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