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React NativeでMapにマーカーを動的に表示させる

Last updated at Posted at 2021-12-11

(1)react-native-mapsで動的にマーカーを表示する

普段はソーシャルワーカー(PSW)として障がいをお持ちの方の支援をしています。ReactやReact Nativeでアプリ作成を楽しんでいます。以前作成したReactNativeアプリでreact-native-mapsを使用したので、まとめておこうと思います。

参考にした記事【ReactNative】react-native-mapsで地図の表示領域が描画される度に領域情報を取得する

React Native のアドベントカレンダーを作成してくれた@nekonikiさんの記事です、ありがとうございます:blush:

(2)およそ 25000 か所

こちらは日本全国にある障がい者向けの就労支援事業所の数です、近年とても増えてきておりIT技術を学ぶことができる事業所もあります。すべての事業所を一度マップにしてみたいなと思っていたので、データ集めから始めました。 各都道府県及び政令指定都市が法に基づいて公開しています、しかし各都道府県のデータは様式がさまざま、PDF形式やExcel形式などであり、スクレイピングを併用しながらデータ集めをしました。結構な時間がかかりました💦


ちなみに介護保険の全国事業所一覧については、デジタル庁が運営する データカタログサイト で取得することができます、ジオコードも含まれており、すぐにマップに落とすことができるのでとても便利です。

(3)データの加工

全国の事業所情報を集めることができたら加工を行っていきます。
まずは、住所からジオコードを作成します。エクセルでyahooジオコードを利用します。
=FILTERXML(WEBSERVICE("https://map.yahooapis.jp/geocode/V1/geoCoder?appid=<アプリケーションID>&query=" & <住所>),"//Coordinates")
セルにこの関数を入力することで一気にジオコードが取得できます。うまく変換できていない場合もあるので、それなりにデータチェックが必要です。また、取得されたジオコードを緯度経度にセルを分けます。
csv形式で保存しnodejsを使ってjson形式に変換します。

// tojson.js
const fs = require("fs");
const csv = require("csv");

fs.createReadStream("変換したいファイル.csv").pipe(
  csv.parse({ columns: true }, function (err, data) {
    function writeFile(path, data) {
      const jsonStr = JSON.stringify(data);
      fs.writeFile(path, jsonStr, (err) => {
        if (!err) {
          console.log("Json作成完了");
          console.log(data);
        }
      });
    }
  })
);
// node tojson 変換したいファイル.csv

作成したjsonをJavaScript オブジェクトへ変換して準備完了です。

(4)コード

さて作成したデータをreact-native-mapsに表示させましょう。
使用したライブラリ
・react-native
・expo 42.0.1
・react-native-maps 0.28.0

マップのコンポーネントになります

 <MapView
  onRegionChangeComplete={handleRegionChange} // 地図を移動し終えた後に発火するイベント
  initialRegion={{ 
      latitude: 35.681236, // 初期表示は東京駅に設定
      longitude: 139.767125,
      latitudeDelta: 0.05, // 初期表示範囲
      longitudeDelta: 0.05,
     }}
      minZoomLevel={9} // 初期縮尺レベル
      maxZoomLevel={30}
   >
    // mapを使って作成したデータオブジェクトを展開
    // mapListは作成したデータを必要な形(次のコード)にしてセットする変数
     {mapList.map((item) => { 
        return (
        <Marker
           pinColor={"red"}
           key={item.id} // データidをインデックスに 
           title={item.name} 
           coordinate={{
            latitude: Number(item.lat), // 緯度経度を数値型に変換
            longitude: Number(item.lng),
          }}
           >
          <Callout
              onPress={() => {
              navigation.navigate(); // 事業所個別ページに遷移
              }}
            >
          <View>
           <Text>
            {item.name} // ピンをタップしたときに表示させる
           </Text>
          </View>
        </Callout>
       </Marker>
     );
   })}
</MapView>

地図にデータを表示させる時に事業所数が多いと読み込みに時間がかかり、またごちゃごちゃするため、一定の範囲内にあるデータのみを表示させましょう。地図を動かす毎に基準のregionが変化し、その範囲内にある事業所が新たに表示されます。

import { list } from "作成したファイル.js"; // 作成したデータをオブジェクトに変換したjsファイル
import { dummy } from "ダミーファイル.js"; // 初期表示させるダミーデータjsファイル

 const [mapList, setMapList] = useState(dummy); // 初期表示はダミーデータでエラー回避
 const [map, setMap] = useState({}); // onRegionChangeCompleteで取得されるregionをセットする変数

 handleRegionChange = (region) => {
    setMap(region);
        let newList = list.filter(
          (item) =>
            item.lng >= map.longitude - 0.3 && // 緯度経度でフィルターをかけ
            item.lng <= map.longitude + 0.3 && 
            item.lat >= map.latitude - 0.1 &&
            item.lat <= map.latitude + 0.1
        );
        setMapList(newLlist); // 範囲内の事業所をmapListにセット
    }
  };

iosはAppleマップを使う場合特に設定は必要ないのですが、androidはapp.jsに下記の記載が必要です。
GCPコンソールから Maps SDK for Android を取得してください。

"android": {
      "package": "",
      "permissions": [],
      "versionCode": ,
      "config": {
        "googleMaps": {
          "apiKey": APIキー // Maps SDK for Android
        }
      }
    },

(5)終わりに

実際の動きです

20211212_012934 (1) (1).gif

二日続けてAdvent Calendarに参加させてもらいました:thumbsup:書き留めていたものを年末に書き出して来年も良いreactな一年にしたいなと思っています!

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