2019/11/9にG検定を受験し、無事合格しました。
これから受験しようと考えている文系出身やAIに全く触れてこなかったけど受験してみようと考えている人向けに感想を踏まえて勉強法等をまとめてみようと思います。
#感想
過去問や模擬試験では時間を余して8割越えをキープし、持ち込みやGoogle先生に質問しながらの受験が可だったために慢心していたがが、本番は時間もギリギリで焦った。
総受験者数:6,580名で合格者数:4,652名と合格率:約70%と結構な合格率なため、落ちなくてよかった。
#G検定概要
一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している試験になります。概要は以下の通りです。
- 概要:ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する。
- 受験資格:制限なし
- 試験概要:120分、小問226問の知識問題(多肢選択式)、オンライン実施(自宅受験)
- 申込期間:2019/10/1 13:00 ~ 2019/10/31 23:59
- 試験日:2019/11/9 13:00 ~ より120分
- 申込:G検定受験サイトより申込
※上記は2019年第3回時の情報です。
#出題範囲
- 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
- 人工知能をめぐる動向
- 人工知能分野の問題
- 機械学習の具体的手法
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの手法
- ディープラーニングの研究分野
- ディープラーニングの応用に向けて
大雑把にいうとAIの歴史(誰それが何を開発した、その時代の技術トレンド等)、ディープラーニングに関する知識、各国の人工知能をめぐる動向(どこ国がどんな研究してる、どんな法律がある等)を聞かれます。
※実装するための知識等はメインでないため、この検定に合格したからといって急にAIエンジニアになれるわけではありません。(別途E試験というものがあります。詳しくは公式サイトを参照してください。)
#自己紹介
私の試験時の状況を簡単に紹介しときます。
- 大学では理系の学科を卒業(not 情報系)
- 現在はIT関係の仕事に従事しているがまだ2年目
- AIに関する知識はアニメや映画で登場するワードを知ってるぐらい
といった状況でした。一応理系出身なので数学に関する知識等は問題ありませんでしたが、それ以外は特に文系や非IT系の方と条件は変わらないと思います。
#勉強方法
それでは本題に入っていこうと思います。といっても以下の書籍を購入してひたすらInputとOutputをするだけというオーソドックスな方法です。以下に書籍とその感想やそれを何時間ぐらい使ったか等説明をしていきたいと思います。 購入する際には紙でも電子書籍でもどちらでもよいと思います。
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『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』 著:松尾 豊
- 現在に至るまでのAIに関する知識を読み物として学ぶことができます
- ページ数も多くなくすぐ読めるので通勤通学等を利用することが可能です
- 勉強時間:数時間
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『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』
- 試験運営団体である「日本ディープラーニング協会」が執筆している公式検定書です(通称:白本)
- G検定の出題範囲の勉強をこれ1冊でカバーできます
- 各章末には確認テストもあるため知識漏れも確認できます
- 勉強時間:10時間
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『徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集 徹底攻略シリーズ』
- 白本を勉強し終えた後にこの問題集(通称:黒本)をやっても全く太刀打ちできないような内容です
- 白本で勉強したことをベースに黒本で補強するという感じです
- 1回分の模擬試験がついてくるので早めに受けて穴を見つけておきましょう
- 勉強時間:10時間
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- 最新の技術動向や各国の取り組みがこれで学べます
- 紙だと非常に分厚く重いので電子書籍での購入がおすすめです
- 本番は持ち込み可なので最悪これを使っての勉強はいらない気もします
- 勉強時間:数十分
また、上記の書籍に加え「Study-AI」さんに無料登録して模擬試験を受けることをおすすめします。難易度も本番に近く、同じような問題が本番でも出題されたためやって損はありません。
#まとめ
大して数学的知識やAIなり機械学習のエンジニアでもないとわからないような知識を要求されるわけではないため、ディープラーニングに興味はあるけど文系だとか非IT人材だからという理由で敬遠する必要はないと思います。むしろそういった人たちの方が呑み込みが早いかもしれません。この検定を機に昨今話題になることも多いディープラーニングに触れてみることをお勧めします。