ローカルとは
エンジニアになるための勉強を始めてみれば、ローカルという言葉が当たり前のように使われており、初めて目にした方は若干の戸惑いを覚えてしまうかもしれません。ローカルとは、自分のパソコン内の環境を指す言葉であり、対義語はリモートである。よりわかりやすく言い換えるならば、それぞれの家がインターネット回線などで結ばれている状況下、自分の家の中がローカルであり、他人の家の中がリモートとなります。
ローカルサーバーとリモートサーバー
ローカルサーバー、リモートサーバーといった呼び方も同様のイメージであり、Aさんが自分のパソコンの中に立てたサーバーはAさんにとってのローカルサーバーであり、インターネットを通じてつながれているBさんのサーバーはリモートサーバーとなる。もちろんBさんにとってのリモートサーバーはAさんにとってのローカルサーバーとなります。データベースについても同じであり、AさんとBさんの両方にとって、Cさんが構築したデータベースはリモートなデータベースサーバーということになる。つまり、他人がネットワーク越しにアクセスする先はすべてリモートであり、自分が独自の環境で完結できるものだけをローカルということができる。
ローカル環境、ローカルマシン
これまでの説明を踏まえれば、ローカル環境、ローカルマシンという言葉についてもスムーズに理解しやすくなります。いまあなたが触っているパソコンがローカルマシンに他ならない。ローカルマシンには定義が設けられており、ネットワークに接続されていなくても利用できる状態のハードであるとされている。他方、ローカル環境には明確な定義が設けられていないが、おそらくそれは一言で環境と言っても広義すぎるからであり、少し具体性のあるローカル開発環境という言葉であれば、“ローカルマシン1台で完結する開発環境”であると表現されている。つまり、Webサーバーとデータベースサーバーを同じ1台のマシンで運用している状態であると理解できる。
まとめ
例えば、自分のPCからlocalhost8080でサーバーを立てても、そのサーバーはリモート環境に含まれない。自分の目の前にあるパソコン、つまりローカルマシンで立てているのだから、リモートという表現は当てはまらないため、リモート環境とはいえないのである。