はじめに
こんにちは。2024年10月に自社開発企業に転職しました、sayaと申します。
タイトルの通り、転職前はSESに約10年在籍しておりました。
転職をして二か月経ち、前職との環境や仕事の進め方が違って面白いな~と感じることが多々ありますので、その中でも特にこれは!というものを挙げてみたいと思います。
個人の感想記事です。
SESと自社開発企業のどちらが良いか、という記事ではありません。どちらにも良さがあると考えています。
1. 帰属意識
SESあるあるだと思うのですが、前職では会社への帰属意識が低かったです。
自社からお客様先に直接常駐する場合だとそうでもないのですが、いわゆる二次請け、三次請けだと自分がどこ所属の人間なのか時折分からなくなりがちです。
例えば、A企業を経由しB企業のエンジニアとしてC企業に常駐している時、C企業のプロパーさんにはB企業として、B企業のプロパーさんにはA企業として、A企業のプロパーさんには自社として対応しますが、「あれ?自分はどこ所属として話せばいいんだっけ?この人は○企業だから…」と一瞬悩む時がありました。
2. 技術の深掘りか?引き出しの数か?
自社開発企業では、開発システムに使用している技術を使い倒す方向にあり、その技術に特化して詳しくなれるかと思います。
一方SESは、案件ごとに使用する技術、言語が異なるのでその分引き出しが増える傾向にあります。
また、案件が変わるたびにキャッチアップするので、未経験の技術や言語に対するハードルが下がる(フッ軽になる)側面もあると思います。
SES在籍時、AWSを使うシステムで、エンジニアがフルスタック対応する案件に参画した際は、業務で必要だったこともあり体系的に勉強し、併せて資格取得もしました。
自社開発企業でインフラ、開発でチームがはっきり分かれている場合だと、開発チームがインフラ周りを直接設定することは少ないと思われるので、もし最初からそのような企業だったら、AWSやクラウド、インフラに触れるのは座学や個人学習だけで、業務で実践する機会は少なかったかもしれません。
※上記のように分かれていなかったり、チームを兼任できたり異動できる企業もあるかと思います。
3. 学習に対する意識の方向
SESでは面談や単価交渉の機会が比較的多く、契約更新できないかもという恐怖(自分だけかも?)があったので、スキルシートに書けたり面談で話せる内容を意識した学習をしていました。
もちろん自社開発でも半期や四半期ごとに目標を定量的に立てますが、SES在籍時はより市場価値を上げるための学習の比率が大きかったように思います。
個人的には、後ろ向きではなく前向きに学習できるようになりました(…)
4. 上司や会社からの評価
これは自分の場合だけかと思うのですが、SES時代は基本的に1人だけで案件に参画していたので、自分の仕事ぶりを近くで見て知っている自社の人間がいませんでした。
担当営業さん経由で客先の上長から評価を聞けましたが、そもそもその上長とあまり業務で関わっていないパターンもあり、「それって本当なのかな?」や「何を根拠に?」という内容の評価も実際のところありました。
客先の上長やメンバーと対面で評価してくれる案件もありましたが、本当にそれは案件によります。客先によってはプロパーと非プロパーを明確に区別していることも。
自社開発企業だと、一緒に仕事してる人に評価してもらえる環境かと思います。
5.非IT業界の人への説明
これも自分の場合だけかと思うのですが、SESという業態を家族や友人に説明するのが難しかったです。
技術派遣というと、ニュース等を見て「あんた派遣切りになってない?大丈夫?」と言われたりします。
派遣≠正社員と思っているようです。SES企業の正社員なのでそういうことはないのですが(案件切られたり等近しいことはある…)
あんた今どこで働いてるの?と聞かれたとき、「今は○○って会社で仕事しているよ」と説明しつつ、「プロパーじゃないんだけどね…」とも思っていました。
SES所属エンジニアの方で、IT業界に明るくない家族や友人に自分の仕事をうまく説明できたぞという方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントにて教えてください。
ただ自社開発企業であっても、製品がtoBだと「○○っていう、××をするシステムを作っているよ」と説明しても馴染みが無いので「へ~…?」というリアクションというになるかと思います。
おわりに
同じIT業界なのに違いがたくさんあり、日々興味深く感じながら仕事をしています。
SIerは未経験なので、SIer経験者のあるあるも聞いてみたいです。