ポータルに作成したアプリをスペース内に移行する時の手順の覚書です。
はじめに
ポータル直置きで作成してきたアプリを、スペースに入れたい時に行う手順です。
スペースに入れる理由は色々ありますが、例えばスペース内検索を行いたい場合があります。
スペース内検索では、複数のキーワードで検索することができます。
ただし、検索できるキーワードは10件までで、条件はAND検索だけです。
想定する移行環境
- レコードは新規で移行する
基本の流れ
- 移行元にてアプリをテンプレート化
- 移行先スペースにてテンプレートからアプリ作成
- 移行元にてデータ書き出し
- 移行先にてデータ読み込み
アプリ本体の移行
アプリ本体はテンプレートを利用します。
移行元にてアプリをテンプレート化
単体アプリの移行
- kintoneシステム管理
- アプリ→アプリテンプレート
- 作成
- アプリ検索→アプリ選択
- テンプレ名入力
- スペース選択(またはゲストスペース)
- アプリを追加
- 登録済みのテンプレートからアプリを作成
- アプリを作成
- データはCSVで書き出し→読み込みます。
- 1〜3の作業はアプリ管理者が行います。
データの移行
移行元のアプリのデータが100MB以上の場合は、ファイルに書き出すことができないので注意してください。
ファイルにデータを書き出す場合の注意
また、添付ファイルとコメントもファイルに書き出すことができません。
参考:
データが100MB以上の場合や添付ファイルの移行には、cli-kintoneが利用できます。
ファイル書き出し
前準備として移行データ用の一覧を作成しておきます。
一覧にはテーブルを含む全てを指定しておきます。
- 移行元アプリの一覧からファイルに書き出し
- 移行先アプリにてファイルから読み込み
- 読み込む際には、[レコード番号]を読み込み対象から外してください。
ファイル読み込み時の注意点
・移行先と移行元アプリのフィールドは同じにしておきます。
フィールド名が同じであっても、移行先がテーブルの場合は下記エラーで移行できません。
GAIA_II03: アプリのテーブルにデータを読み込もうとしています。アプリのテーブルにデータを読み込む場合は、データの1列目にレコードの開始行を示す列が必要です。アプリのテーブルにデータを読み込まない場合は、アプリのテーブル内のフィールドに、読み込むファイルの列を指定しないでください。
・ドロップダウンなどの値選択フィールドは、移行先に同じ選択肢が無いとエラーで移行できません。
GAIA_IL16: ファイルの2行目のフィールド「受注確度」の値に問題があります。フィールド「受注確度」に設定されている条件(必須項目にする、値の重複を禁止するなど)を確認して、ファイルの値を修正してください。ドロップダウンやラジオボタンの場合は、設定されている選択肢のいずれかと、ファイルの値が一致していることを確認してください。
移行先のアプリにルックアップフィールドが設定されている場合
・ルックアップ元のフィールドが重複禁止設定になっていないと移行できません。
(読み込み時の選択肢に表示されません)
その他
移行処理の権限について
・アプリのファイルの書き出しと読み込みの権限が必要です。
ファイルの書き出しができるのは下記。
・cybozu.com共通管理者
・自分が作成したアプリ(アプリ作成権限付与)
・書き出すアプリの設定のアプリ権限設定でファイルの書き出し、読み込みが付与されている
注意:
・アプリの作成権限は、kintoneシステム管理者がユーザーに対して、kintoneシステム管理→権限→アクセス権で付与します。
・作成されたアプリに対するユーザーの権限は、アプリ毎にアプリの作成者、cybozu.com共通管理者によるアプリの設定変更のアプリ権限から設定します。
ルックアップの紐付けを解いて移行
後ほど
添付ファイルの移行
cli-kintoneを利用します。