kintone のドロップダウンフィールドの項目をCSVとして取り出す方法

ドロップダウンの項目がだんだんと増えてきて、いっそのことマスタアプリにした方がいいんじゃない？と感じた時に試してみましょう。

方法

• フォーム情報取得系の kintone REST API を叩いて JSON で保存します。
• 保存したJSONを jq コマンドで成形して、ファイルに出力します。
• エクセルで読み込んでkintoneに読み込むレコードに成形します。
• アプリを作成してCSV読み込みします。

手順

やってみます。

form.json を使う場合

フォーム設計情報取得APIを使う例です。

アプリの詳細画面を開いて form.json API を実行

1. アプリの詳細画面を開きます。
2. ChromeのDevToolsを開きます。
3. Consoleにform.json API を入力してEnterします。
4. 結果のJSONをコピーしてファイルに保存します。

3.の実行例

var body = {
    "app": kintone.app.getId()
};
kintone.api(kintone.api.url('/k/v1/form', true), 'GET', body, function(resp) {
    // success
    console.log(JSON.stringify(resp, null, 2));
}, function(error) {
    // error
    console.log(error);
});

JSONを jqコマンドで成形

1. OSのコマンドラインで JSONファイルを読み込みます。
2. jqコマンドで必要なフィールドに絞り込みます。
3. さらにドロップダウンの"options"だけを取り出します。

$ cat form.json | jq '.["properties"] | map(select(.["label"] == "取り出したいフィールド名")) | .[].options | .[]'
"sample1"
"sample2"

jqコマンド cheat sheet

フォームのラベルの取り出し
cat form.json | jq '.["properties"] | .[].label'

上と同じことをパイプで
cat form.json | jq '.["properties"] | .[] | .label'

配列に入れて
cat form.json | jq '.["properties"] | .[] | [.type, .label]'

CSVにするとか
cat form.json | jq '.["properties"] | .[] | [.type, .label] | @csv'

-r つけて
cat form.json | jq -r '.["properties"] | .[] | [.type, .label] | @csv'

nkf で文字コードを変換
cat form.json | jq -r '.["properties"] | .[] | [.type, .label] | @csv' | nkf -Ws

ドロップダウンフィールドだけ抽出するとか
cat form.json | jq -r '.["properties"] | map(select(.["type"] == "DROP_DOWN")) | .[] | [ .label, .options ]

labelとoptionsを並べて
cat form.json | jq -r '.["properties"] | map(select(.["type"] == "DROP_DOWN")) | .[] | [ .label, .options[] ]'

csvで出力する
cat form-anken.json | jq -r '.["properties"] | map(select(.["type"] == "DROP_DOWN")) | .[] | [ .label, .options[] ] | @csv'

---

form/fields.json を使う場合

フォームの設定の取得APIを使う例です。

アプリの詳細画面を開いて form/fields.json API を実行

API実行例

var body = {
    "app": kintone.app.getId()
};
kintone.api(kintone.api.url('/k/v1/app/form/fields', true), 'GET', body, function(resp) {
    // success
    console.log(JSON.stringify(resp, null, 2));
}, function(error) {
    // error
    console.log(error);
});

JSONを jqコマンドで成形

$ $ cat form-fields.json | jq '[.["properties"]["<フィールドコード>"]["options"][]] | sort_by(.index) | .[]["label"]'

indexのソートが上手くいってないですが、ひとまずこちらで取り出すことはできました。

参考

• jq
• jq コマンドを使う日常のご紹介
• 【 nkf 】コマンド――文字コードと改行コードを変換する