kintoneにはいわゆるメールサーバー機能はありませんので、例えば「顧客マスタに登録されたメールアドレス宛にメールを送信する」という時は外部のメールサービスを利用することになります。
kintoneの開発時によく使うメールサービスをまとめます。
よく使うメールサービス一覧
(2020-03-17調べ)
- kMailer(ケーメイラー) https://km.kintoneapp.com/ トヨクモさんのサービス
- メールワイズ https://mailwise.cybozu.co.jp/ サイボウズさんのサービス
- SendGrid(センドグリッド) https://sendgrid.kke.co.jp/
kMailer
以下Webサイトより引用します。
kMailerは、kintoneに連携するメール送信システムです。kintoneで管理している顧客に向けて個別/一斉送信が可能です。送信内容には、kintoneからのテキスト引用はもちろん、添付ファイルを含んで送信することも可能です。添付ファイルはダウンロードリンク化され、セキュリティのためにパスワードがかかっています。誰に、いつ、どんなメールを送信したか、受信者がいつ資料をダウンロードしたかをログとして確認も可能です。
特徴
kintoneと連携する外部Webサービス。
メールのフォーマット(テンプレート)を作成して、そこにkintoneのレコードを流し込むような感じで使う。
メール開封ログ、ダウンロードログも確認することが可能。
メールサーバーは自前で用意する。
感想
ユーザーがメールフォーマットを追加、修正することが前提の場合におすすめ。
メールワイズ
サイボウズさんのサービス。会社の代表メールを設定して、メールワイズにメールを集約し、全員でメールを共有する感じで利用する。
kintoneにメールワイズプラグインが用意されていて、kintoneの顧客台帳のメールアドレスとメールワイズに来たメールを紐付けて、kintoneの関連レコードの様に見ることができる。
特徴
kintoneからメールワイズのサービスを直接使う運用は出来ないが、メールワイズプラグインを使ってkintoneアプリにメール送信テンプレートを作成してメールワイズと連携することができる。
この場合もメール送信自体はメールワイズのメール送信画面から行う。
感想
ユーザーがメールワイズを使っている場合はプラグインを使ってそのまま利用してもらう。
kintoneの添付ファイルを添付したいという場合は現状のプラグインでは出来ないので、kMailerなどを勧める。
SendGrid
いわゆるメール配信サービス。メール配信データを用意して、APIを利用してSendGridに投げる様なイメージ。
kintoneのユーザーが使うには一般的では無いが、kintoneの開発を行う会社には一般的。
APIリファレンス概要
https://sendgrid.kke.co.jp/docs/API_Reference/index.html
特徴
ただのメール配信サービスだけでなく、メールの開封などを専用のダッシュボード画面から確認することができる。
感想
APIが用意されているので開発者は利用しやすいと思われる。
開発の自由度は高いが開発工数はそれなりに掛かる。
要件的にkMailerでは満たせない場合に利用する。
Freeプラン有り。
固定IPの場合はProプランを利用する必要有り。
独自ドメインの設定も可能。
https://sendgrid.kke.co.jp/docs/Tutorials/D_Improve_Deliverability/using_whitelabel.html
参考
- SendGrid利用時のエラー処理のベストプラクティス
https://sendgrid.kke.co.jp/blog/?p=10306