はじめに
この投稿ではLinuxでテキストを編集するための最低限の知識をお伝えします。
なぜこのような投稿をするかと言いますと、先日とあるハンズオンセミナーに参加しました。そのセミナーの前提知識としてLinuxでテキスト編集ができることと記載されており、windowsしか触ってこなかった私はとても焦りました。そこで実際にセミナーで必要となった内容を記載して備忘兼共有しておきたいと思います。
テキストファイルを作成したいディレクトリに移動する
最初にカレントディレクトリのファイルやフォルダを確認するために「ls」を入力してEnter押下します。
カレントディレクトリにあるフォルダやファイルが表示されます。
cloudshell:~ (platinum)$ ls
envs hello-world python-docs-samples README-cloudshell.txt
今回は「hello-world」ディレクトリにテキストファイルを作成したいと思うので「cd hello-world」を入力して「hello-world」に移動します。コマンドプロンプトと同じ感覚です。
cloudshell:~ (platinum)$ cd hello-world
cloudshell:~/hello-world (platinum)$
テキストファイルを新規作成する
ファイル名が「test.txt」のテキストファイルを新規作成してみます。
「vi test.txt」を入力すると以下のようなテキストエディタが起動します。
cloudshell:~/hello-world (platinum)$ vi test.txt
~
~
~
~
~
"test.txt" [New File]
文字を入力する
文字を入力するには入力モードに切り替える必要があります。
エスケープ押下後に「i」を押下すると下部に「-- INSERT --」と表示され文字が入力できる状態になります。
その状態で「テストテキスト」と入力してみます。
テストテキスト
~
~
~
~
-- INSERT --
範囲選択してコピー・ペーストする
エスケープを押し「-- INSERT --」が表示されていない状態に切り替えます。
その後、選択を開始したい位置にキャレットを移動し「v」を押下します。
下部に「-- VISUAL --」が表示されビジュアルモードに切り替わります。
あとは方向キーで範囲を選択し「y」でコピー、「p」でペーストできます。
aaa
bbb
ccc
~
~
-- VISUAL --
テキストファイルを保存する
エスケープ押下→「:wq」の順で入力すると下の方に「:wq」が表示されます
その状態でEnter押下すると保存されてコマンド入力に戻ります。
エスケープを押すことでいろんなことができるようです。
保存後に再度「vi test.txt」を実行すると保存した内容を編集することができます。
テストテキスト
~
~
~
~
:wq
保存内容を確認する
「cat test.txt」を入力してEnter押下します。
すると以下のようにテキストファイルの内容が表示されるので簡単に内容を確認できます。
cloudshell:~/hello-world (platinum)$ cat test.txt
テストテキスト
cloudshell:~/hello-world (platinum)$
その他の覚えておくと良いこと
- ファイル名やディレクトリ名を入力するタイミングでタブを押下すると以前に入力していた内容が補完されます。例えば「cat test」でタブを押下すると「cat test.txt」にしてくれます。
- コマンドプロンプトと同じですが、方向キーの上下で実行したコマンドの履歴を呼び出せます。
- rmコマンドでファイルを削除できます。今回のファイルを消す場合は「rm test.txt」
- コマンドプロンプトと同様に「cd ../」で一つ上の階層に移動できます。
最後に
上記のコマンドを覚えておくだけで設定ファイルを変更したり保存したりできるようになるので焦らずにハンズオンセミナーなどに参加できるようになります。