概要
この記事はVisualStudioのCommunityを使用できる個人の方や、
Professionalを購入できる方には関係ありません。
仕方がなく、Expressを使用し続けている方に向けた記事です。
CommunityやProfessionalでは、他の方が記事を書いているように、
簡単にChainer(Cupy)の環境を構築を構築できます。
しかし、ExpressではCUDAの仕様により、容易に環境を構築できません。
本記事では、Expressでの環境構築について説明します。
環境構築
CUDAのバージョンは8.0とします。CUDAとcuDNNをインストールします。
インストール方法に関しては他の記事を参照してください。
Expressの場合、様々なパスが設定されていません。
そのため、色々と設定する必要があります。
設定
環境はWindows10の64bitを想定しています。
PATH に C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin\x86_amd64
を追加します。
basetsd.hをVisualStudioから見つけられるようにするために、
INCLUDE に C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include\10.0.14393.0\shared
を追加します。
kernel32.libを見つけられるようにするために、
LIBPATH に C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Lib\10.0.14393.0\um\x64
を追加します。
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin\x86_amd64\vcvarsx86_amd64.bat
をリネームして
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin\amd64\vcvars64.bat
に配置します。
後は pip install chainer で cupy もインストールできます。
以上です。
まとめ
素直にCommunityやProfessionalを使用しましょう。