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アメリカ化学会(ACS)の論文テンプレートAchemsoの使用メモ

Last updated at Posted at 2021-07-12

初めに

アメリカ化学会に論文を投稿する際のLatexテンプレートとして、achemso style packageというものがあります。
Overleafにも標準で入っています。少しLaTeXに慣れるとMSWordで書くよりも全然快適だと思います。
これの書き方のメモです。

本文

Document Classの指定

テンプレートを開くと、一番初めに下記のような記述があるはずです。

\documentclass[journal=jacsat,manuscript=article]{achemso}

journalのところは、投稿したいジャーナル名に合わせる必要があります(どうもジャーナルによって微妙にルールが異なるらしいです)。
このジャーナル名の文字列は、投稿先のジャーナルのurlを確認すれば良いです。
例えば、この画像のようにACS Catalysisに投稿したい場合は、urlのpubs.acs.org/journal/以下がaccacsなので、これを指定すればOKです。

image.png

manuscript=のところは、article, note, communication, review,letter, perspectiveから選べばOK

Authorの指定

maketitleは不要です。

化学式の挿入

usepackageとして、下記のような宣言がテンプレートに書かれていると思います。
\usepackage[version=3]{mhchem}

文中で化学式を挿入するときは、
\ce{HSO3^{-}}のように書けば、自然に HSO3-のように表示してくれるはずです。つまり、普通に数字を入れれば下付文字に、イオン価数などのように上付にしたいものだけ^{}で入れれば良いです。
[]で括ることもできます。

図など

図としては、figure意外にも、schemeとして入れることもあります。下記のように入れればOK.

\begin{figure}
    \centering
    \includegraphics{figures/structure.pdf}
    \caption{The structure of the molecule A.}
    \label{fig:structure}
\end{figure}

\begin{scheme}
    \centering
    \includegraphics{figures/react_mechanism.pdf}
    \caption{The reaction mechanism of the molecule A.}
    \label{fig:react_mechanism}
\end{scheme}

Supporting Information

冒頭のdocumentclassの指定のオプションにsuppinfoを指定すればOKです。
表紙のタイトルの上にSupporing Information: と表示されるようになります。
また、Figureなどの番号が、Figure S1, Table S2... と行ったように番号の前にSが付加されるようになります。

\documentclass[journal=jacsat,manuscript=suppinfo]{achemso}

もし他のジャーナルに投稿するときなどに使う場合、ラベルを変える必要がある場合(例えば、RSC系列はFig 1, Fig2...と振られる)は、下記のような記述を書いておけばOKです。

\renewcommand{\figurename}{Fig.~}

SIの目次など

SIが長い際は目次を入れたほうが良いかと思います。(\tableofcontents)
セクションのタイトルの前に番号を入れたいときは、\begin{document}の前に\SectionNumbersOnを入れる。

\SectionNumbersOn # セクション名の前に番号を入れる。
\begin{document}
\tableofcontents  # 目次をタイトルページの次に入れる。
%省略

投稿するとき

投稿時は出力したpdf原稿だけでなく、本文のLatexソース一式をzipにして提出することが求められていますのでお忘れなく。

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