Docker Composeでrestart: alwaysになっているコンテナを、ローカル開発環境だけ自動起動しないようにします。

環境

$ docker --version
Docker version 27.3.1, build ce12230
$ docker compose version
Docker Compose version v2.29.7

結論

こんな感じで、compose.yamlと同じプロジェクトルートにcompose.override.yamlを配置しておけばOK

$ docker run --rm --volume $(pwd):/app --workdir /app ruby:slim ruby -e "require 'yaml';puts YAML.dump(Hash[{ 'services' => Psych.load_file('compose.yaml', aliases: true)['services'].keys.map{|k| [k, {'restart'=> 'no'}]}.to_h }])" > compose.override.yaml

読み込むファイル名compose.yamlと出力先compose.override.yamlの部分は適当に修正してください。

必要に応じて、compose.override.yamlは.gitignoreに含めておくのが良いと思います。

説明

Docker Composeの機能としてcompose.override.yamlという名前のファイルを作成しておくと、このファイルで設定を上書きするというものがあります。
参考: Merge | Docker Docs

compose.override.yaml（例）

services:
  web:
    restart: 'no'
  app:
    restart: 'no'
  db:
    restart: 'no'

このようなyamlファイルを作成すればOKなわけです。

以下のようなRubyプログラムで、サービス一覧を出してrestart: noを付与するyamlを出力しています。
Rubyを選択したのは標準ライブラリでYAMLをパースできるからです。

require 'yaml'

puts YAML.dump(
  Hash[{ 'services' =>
    Psych.load_file('compose.yaml', aliases: true)['services'].keys.map{|k|
      [k, {'restart'=> 'no'}]
    }.to_h }
  ]
)

これをワンライナーにして、docker runで実行できるようにしたのが冒頭のコマンドです。

danny-avila/LibreChatやlanggenius/difyのような、本番環境でもDocker Composeを使って起動することが想定されているソフトウェアをローカル環境で動かしたい時に、このような設定ファイルを置いておくと自動起動せずに済みます。

参考