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SPAとGoAppEngineのサービスをCircleCIでデプロイする(サンプル)

Last updated at Posted at 2019-02-11

はじめに

CircleCIでSPA(それ単体でも動くもの)とGoAppEngineをデプロイできるようにしたので設定方法のメモです。

やりたいこと

こんなディレクトリ構成で

myrepo/
├── spa/
└── go-app/

SPAはそれ単体でも動いていて、GoAppEngine側にそのSPAを取り込んで動くようなWebアプリをデプロイしたい。

また、CI上のJobはSPAとGoAppでそれぞれ分けたい。
→JSとGo両方入ったイメージを作りたくないため。(自分でイメージを管理したくない等の理由。。。)

障害となったポイント

  • SPAのJob(ビルド)の結果をGoAppのJobに渡すのに工夫が必要。
    • Job間のImageが異なるので、キャッシュの復元時にPermission問題とかが出てくる。
  • AppEngineにデプロイできて、Goも使えるイメージの用意が大変。
    • これはやや手抜きですが今回メルカリのイメージを使って解決しました。

設定方法

ディレクトリ構成

ほぼ上の再掲ですが、こんな感じです。

myrepo/
├── .circleci/
├── spa/
│   └── public/
└── go-app/
    └── public/
  • .circleci/にはご存知の通りCircleCIのconfig.ymlが入ります。
  • spa/には、Javascriptで作られたアプリが入っています。
    • npm scriptでビルド等ができるように準備されてるものとします。
    • 成果物はpublic/に生成されます。 1
  • go-app/には、GoAppEngineのアプリが入っています。
    • その下のpublic/に、SPAのビルド成果物を持ってくるようにします。

config.yml

早速ですがymlファイルです。ポイントとなる箇所にコメントを入れています。

version: 2.1

jobs:
  build:
    # ポイント(1)
    working_directory: /tmp/myapp/spa
    docker:
      - image: circleci/node:10
    steps:
      - checkout:
          # ポイント(1)
          path: /tmp/myapp
      - run:
          name: Update npm
          command: "sudo npm install -g npm@latest"
      - restore_cache:
          key: dependency-cache-{{ checksum "package-lock.json" }}
      - run:
          name: Install npm wee
          command: npm install
      - save_cache:
          key: dependency-cache-{{ checksum "package-lock.json" }}
          paths:
            - node_modules
      - run:
          name: Build SPA
          command: npm run build
      # ポイント(2)
      - save_cache:
          key: assets-cache-{{ .Environment.CIRCLE_SHA1 }}
          paths:
            - /tmp/myapp/spa/public

  deploy:
    working_directory: /go/src/github.com/myrepo/myapp/go-app
    docker:
      - image: mercari/appengine-go:1.11
    steps:
      - checkout:
          path: /go/src/github.com/myrepo/myapp
      - run:
          name: Install dep
          command: go get -u github.com/golang/dep/cmd/dep
      - restore_cache:
          key: dependency-cache-{{ checksum "Gopkg.lock" }}
      - run:
          name: Install go deps
          command: make setup
      - save_cache:
          key: dependency-cache-{{ checksum "Gopkg.lock" }}
          paths:
            - vendor
      # ポイント(3)
      - restore_cache:
          key: assets-cache-{{ .Environment.CIRCLE_SHA1 }}
      - run:
          name: Get spa assets
          command: mv /tmp/myapp/spa/public ./public
      # ポイント(4)
      - run:
          name: Set gcloud credential
          command: |
            echo $GCLOUD_SERVICE_KEY | base64 --decode | gcloud auth activate-service-account --key-file=-
            gcloud --quiet config set project ${GOOGLE_PROJECT_ID}
            gcloud --quiet config set compute/zone ${GOOGLE_COMPUTE_ZONE}
      - run:
          name: Deploy to GAE
          command: make deploy-ci

workflows:
  version: 2
  build-deploy:
    jobs:
      - build
      - deploy:
          requires:
            - build
          filters:
            branches:
              only:
                - master

ポイント(1) 複数のジョブ間でキャッシュを復元できるようにSPA側は/tmpで作業する

これは上の方でも書きましたが、Permission問題などへの解決策です。
save_cacheでビルドの成果物を複数のJobで取り回したいとき、
例えば

  • /home ディレクトリ以下でcacheをしてみた場合
    • 複数Jobでユーザーが異なると、cacheを復元できない場合があります。
  • / (root) ディレクトリ以下でcacheをしてみた場合
    • root権限を持たないユーザーで動くImageの場合、cacheを置けない/復元できない場合があります。

今回のconfig.ymlだとnode.jsのImageはcircleciユーザーで動いていて、appengine-goのimageはrootユーザーで動いてるので、後者に当たります。(/goの下とかにsave_cacheできれば最高なんだけど、circleciユーザー権限なんでそれができない)

このことについてはこちらにも記載があります。
本当はジョブ間で共通のユーザー(またはイメージ)で動くようになってればこんなハマらないのですが
今回は自前でイメージを作りたくなかったのでこうしました。

ポイント(2) SPAの成果物をsave_cacheする

後にGoApp側でSPAを取ってこれるようにsave_cacheしています。
成果物はcommit単位で異なると想定して .Environment.CIRCLE_SHA1 でキャッシュしています。

ポイント(3) GoApp側Jobでrestore_cacheでSPAの成果物を取得

上記の通りsave_cacheした成果物を復元しています。
そのすぐ下のrunで、GoApp側の欲しい場所に成果物publicをコピーしています。(ちょっとダサい・・・。)

ポイント(4) AppEngineのデプロイ用にCredentialを設定

CircleCIのドキュメントに書いてる通りですが、ここでGoogleCloudのCredentialを設定しています。

環境変数GCLOUD_SERVICE_KEYには、base64エンコードしたGoogleCloudサービスアカウントのキーファイル内容を設定しておきます。
以下のようなコマンドで生成できるはず。

base64 my-service-account-key.json

AppEngineにデプロイするため、サービスアカウントには少なくとも以下のような権限が必要です。

  • App Engine デプロイ担当者
  • App Engine サービス管理者
  • Cloud Build 編集者
  • ストレージのオブジェクト管理者

肝心のデプロイ部分はmake deploy-ciで誤魔化してますが、中身はgcloud app deploy --quietするだけです。

ポイントとしては以上です。

終わりに

今回のconfig.ymlではTestやLint等が抜けてるので、ちゃんとした物を作る場合は入れておきたいです。
SPAのtest等は、今のbuildの中でそのままやれば良いかなと思います。
Goのtest等は、ひとつjobを増やして今のdeployとは分けたいかな・・・。綺麗なやり方は模索中です

また、そんな風にjobが増えたりでキャッシュのsave/restoreがなんども行われる場合は、CircleCI2.0のcommandsを使うとDRYに書けるのでオススメです。今回は、そんなに複雑にならなかったので使いませんでした

以上、半分は自分向けの備忘録ですが、誰かの参考になれば幸いです。

  1. ちなみに、今回は全く内容に出てきませんが自分はGatsbyJSで作った成果物を利用しています

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