5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ProtoPediaAdvent Calendar 2024

Day 23

設計ツールEasyEDAと開発支援OSHWLab Starsの紹介

Last updated at Posted at 2024-12-23

この記事は「ProtoPedia Advent Calendar 2024」の23日目の記事です。

今年、下記の作品製作でオンラインツール「EasyEDA」を活用しました。また「まいぎふRP2040マイコンボード」では、OSHWLabの開発支援プログラム「OSHWLab Stars」を利用しました。ここでは、それぞれの概要と簡単に利用手順を紹介します。

概要の紹介

EasyEDA

image.png

特徴:

Webブラウザ上で動作する回路設計・プリント基板設計ツールで、無料で始められます。

メリット:

  • 電子部品ECサイトLCSCの部品ライブラリ(回路図シンボル・フットプリント)が使える
  • Eagle, KiCad等のCADファイルをインポート可能
  • チーム内でのデータ共有が容易(私は試したことないです、すみません。)

デメリット:

OSHWLab(オープンソースハードウェアラボ)

image.png

特徴:

オープンソースハードウェアのプロジェクト投稿や共有ができるプラットフォームで、「ハードウェアのGitHubのような形を目指す」とのことです。
実際に私のプロジェクトもオープンソースで公開しており、誰でも改変して基板発注が可能です(MITライセンスで著作権表示は必要です)。

メリット:

  • 電気回路やプリント基板の設計事例が豊富
  • 公開されているものをそのまま(部品も一緒に)発注可能

デメリット:

  • 基本は英語で、日本語ユーザーは現状少なそう(英語と日本語の併記で説明文書いてもいいのかな?)

OSHWLab Stars

image.png

特徴:

OSHWLab登録者向けの支援プログラムで、申請するとクーポンが支給されます。実際に私は50ドルのクーポンをもらって、カラーシルク基板を製造してまいぎふRP2040マイコンボードに使いました。

メリット:

  • プリント基板、電子部品、3Dプリント、CNC加工の幅広いアイテムに対して、最大5,000ドルを支援してもらえる(クーポン支給)
  • 支援対象を販売してもOK(この説明はその意味だと私は解釈しています)

デメリット:

  • 審査があるため、作品の説明が必要です(担当者さんが納得してくれればOKなはず)
  • 設計情報の公開が必要(”オープンソース”ハードウェアラボなので)

利用手順

  1. アカウント作成(JLCPCB, EasyEDA, OSHWLab共通)(OSHWLabで公開されるので注意が必要です)

  2. EasyEDAで設計

    1. プロジェクトを作成
    2. 回路図エディタで回路設計
      私の場合、"Conponent" → LCSC Part No.で検索して部品配置することが多いです。
      (この時点で型番やフットプリントが確定)
      image.png
    3. PCB設計画面でフットプリント配置 → 配線
      カラーシルク基板はEasyEDA Pro版のみで使えます
      image.png
    4. ”Order PCB”でガーバーデータをJLCPCBに引き渡し
      ちゃんと「DRCかけよう」と言ってくれるし、スムーズにJLCPCBで基板製造発注が可能です。
      image.png
  3. OSHWLabで公開

    1. EasyEDAのWork Spaceで、各プロジェクトのSettingを押す
      image.png

    2. プロジェクトの説明を書いて"Private" → "Public"変更保存
      この時点で設計情報が公開されます。
      image.png

  4. OSHWLab Starsに申請

    1. こちらに記入
      下記は日本語訳です
      image.png

    2. 審査に通るとクーポンが発行されるのでJLCサービス上で支払い時にクーポンを適用

    3. こちらの注意書きも目を通してください
      下記は日本語訳です。
      クーポン受け取り後7日以内に使用とあるため、プロジェクト完成後に申請が必要になります。ただし、7日後以降に無効(再申請が必要)になるのか、確認できていません。
      image.png

    4. 質問があれば担当のボブさん (Xアカウント)に問合せ可能です

まとめ

  • Webブラウザで基板設計できるEasyEDAを使ってみてください!
  • EasyEDA Proならカラーシルク基板が簡単に作れます!
  • OSHWLabで設計を公開して、OSHWLab Starsで支援してもらおう!

直近の情報

5
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?