はじめに
このプロジェクトの特徴を簡単にまとめると:
-
brew 一発インストール:
brew tap sutaminajing40/multi-claude && brew install multi-claude
だけで即座に利用開始 -
任意のプロジェクト対応: どんなディレクトリでも
multi-claude
コマンド一つで最適化されたマルチエージェント環境を構築 - 従来手法の課題解決: 複雑な手動セットアップ(30-45 分)→ ワンコマンド実行(1 分)で完了
- プロジェクト自動分析: リポジトリの構造や内容を自動理解し、プロジェクトに特化した協調作業を実現
- 完全自動化: tmux 管理、エージェント起動、セッション管理がすべて自動
自己紹介
はじめまして!現在 Claude Code の可能性を最大限に引き出すためのツール開発に取り組んでいるらみょんです。
最近、複数エージェント稼働の Claude Code が X、Qiita などでバズっています。しかし、何やら難しそう...セットアップがめんどくさそう...ということで億劫になっている人はいませんか?そこで、任意のリポジトリに対して multi-claude
コマンドを実行するだけで、そのプロジェクトに最適化されたマルチエージェント環境が自動構築される「Multi-Claude」システムを開発しました。
🤖 Multi-Claude システムとは
Multi-Claude は、任意のプロジェクトディレクトリで実行するだけで、そのプロジェクトに特化したマルチエージェント環境を自動構築する革新的なシステムです。複数の Claude.ai エージェントが以下の 3 つの役割で協調作業を行います:
- PRESIDENT(統括管理): プロジェクト全体の方針決定と進捗管理
- BOSS(中間管理): 具体的なタスク分解と品質管理
- WORKER(実行): 実際のコード実装と詳細作業
🌟 既存手法との決定的な違い
あきらパパさんの記事で紹介されている従来の手法と比較して、Multi-Claude システムは以下の点で大幅に改善されています:
従来手法の課題
# 1. 複雑な手動セットアップ
./setup.sh # 環境構築スクリプト実行
tmux attach -t president # 社長セッションに接続
claude # Claude起動
# 別ターミナルで...
for i in {0..3}; do
tmux send-keys -t multiagent:0.$i 'claude --dangerously-skip-permissions' C-m
done # 部下たち一括起動
./agent-send.sh boss1 "プロジェクトを開始します" # 個別にメッセージ送信
Multi-Claude の革新的アプローチ
# 1. ワンコマンドで完了
cd /your/project
multi-claude
# → 完了!
🚀 圧倒的な簡単さの実現
項目 | 従来手法 | Multi-Claude |
---|---|---|
インストール | Git clone + 手動セットアップ | brew install multi-claude |
起動手順 | 5-8 ステップの手動操作 |
multi-claude 1 コマンド |
プロジェクト対応 | 毎回同じ汎用的な動作 | プロジェクト自動解析 |
エージェント管理 | 個別に起動・管理 | 自動一括管理 |
セッション管理 | tmux コマンド必須 | 完全自動化 |
🎯 プロジェクト適応型の威力
従来のツールと異なり、Multi-Claude は:
- プロジェクト分析: リポジトリの構造とコンテキストを自動解析
- 動的最適化: プロジェクトの特性に応じてエージェントの動作を調整
- 即座の実行: 複雑な設定なしで、どんなプロジェクトでも即座に利用可能
🚀 起動方法
Homebrew でのインストール(推奨)
# リポジトリ追加
brew tap sutaminajing40/multi-claude
# インストール
brew install multi-claude
# システム起動
cd /your/project
multi-claude
手動インストール
# リポジトリクローン
git clone https://github.com/sutaminajing40/Claude-Code-Communication.git
cd Claude-Code-Communication
# グローバルインストール
./install.sh
# システム起動
multi-claude
🎯 使い方
基本的な使い方
-
任意のプロジェクトディレクトリに移動
cd /path/to/your/project # 既存のプロジェクトでも新規でもOK
-
システム起動
multi-claude
-
システムが自動起動します
- 実行中のターミナル: そのまま PRESIDENT との対話画面になります
- 2 つ目のターミナルウィンドウ: 裏で自動的に立ち上がり、マルチエージェントセッション(BOSS + WORKER)が動作します
-
PRESIDENT に指示を送信
# 直接指示を送信 "このプロジェクトを分析してWebアプリケーションを改善してください" # または起動済みシステムで ./multi-claude/bin/agent-send.sh president "新しいタスクを開始してください"
重要: プロジェクトディレクトリでコマンドを実行することで、そのプロジェクトの構造や内容を自動的に理解し、最適化されたマルチエージェント環境が構築されます。
システム管理
# システム終了
multi-claude --exit
# バージョン確認
multi-claude --version
🌟 システムの特徴
自動協調システム
- 階層的な役割分担: PRESIDENT → BOSS → WORKER の明確な指揮系統
- 自動コミュニケーション: エージェント間で自動的に情報共有と進捗報告
- 品質管理:各段階でのレビューと改善プロセス
使いやすさ
- ワンコマンド起動: 複雑な設定不要で即座に利用開始
- 自動環境構築: 必要なファイルとディレクトリを自動生成
- 直感的な UI: tmux ベースの分かりやすいインターフェース
🔧 システム構成
.multi-claude/
├── bin/
│ ├── setup.sh # 初期セットアップ
│ ├── agent-send.sh # エージェント間通信
│ └── health-check.sh # システム監視
├── instructions/
│ ├── president_dynamic.md # PRESIDENT指示書
│ ├── boss_dynamic.md # BOSS指示書
│ └── worker_dynamic.md # WORKER指示書
├── logs/ # 通信ログ
├── context/ # 進捗・状況記録
└── tmp/ # 一時ファイル
📚 参考リポジトリ
- 本リポジトリ: https://github.com/sutaminajing40/multi-claude
- 直接のベース: Akira-Papa/Claude-Code-Communication
- オリジナル発想: @daikon265 さんのツイート
🎉 まとめ:次世代のマルチエージェント開発環境
Multi-Claude システムは、従来のマルチエージェント手法を大幅に改善した次世代の開発環境です。
🌟 革新ポイント
- 操作性の革命: 複雑な手動操作 → ワンコマンド実行
- プロジェクト理解: 汎用的な処理 → プロジェクト自動分析
- 時間効率: 複雑な手動セットアップ → 1 分で作業開始
- 管理の簡素化: 個別エージェント管理 → 統合自動管理
🚀 こんな方におすすめ
- 忙しい開発者: セットアップ時間を最小化したい
- プロジェクト管理者: 複数のプロジェクトで効率的に AI 活用したい
- チーム開発: 既存プロジェクトの改善・拡張を効率化したい
- AI 活用初心者: 複雑な設定なしでマルチエージェントを試したい
従来手法では「やってみたいけど設定が複雑すぎる」と諦めていた方も、Multi-Claude なら今すぐ始められます。
ぜひ試してみて、マルチエージェント開発の新しい可能性を体験してください!
🚧 開発状況とコミュニティ参加のお願い
Multi-Claude は絶賛開発中のプロジェクトです!
🤝 コミュニティ参加大歓迎
- Issue 報告: バグや改善提案など、どんな小さなことでもお気軽に
- Pull Request: 機能追加や修正など、積極的な貢献をお待ちしています
- フィードバック: 使用感や要望など、ユーザーの声が開発の原動力です
🔧 開発の現状
どんどん新機能を追加・改善しているため、時々不具合が発生する可能性があります。もし問題に遭遇された場合は:
-
まずは最新版に更新:
brew update && brew upgrade multi-claude
- Issue で報告: GitHub Issues でお知らせください
- 温かい目で見守ってください 🙏
皆様のご協力により、より良いツールに成長させていきたいと思います!
🙏 謝辞
この素晴らしいアイデアは、@daikon265 さんの発想をベースとし、Akira-Papa/Claude-Code-Communication さんの実装を参考に開発させていただきました。マルチエージェントシステムの可能性を示してくださった先駆者の皆様に心より感謝申し上げます。