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Rust製の高速ターミナル「Alacritty」とhammerspoonを組み合わせてiTerm2を超える爆速環境構築 on macOS

Last updated at Posted at 2020-07-21

Alacrittyとは

Rust製のターミナルで、OpenGLを使ったGPUレンダリングを用いて描画するため、とても高速なターミナルです。

https://github.com/alacritty/alacritty

今回はAlacrittyの導入とhammerspoonというhotkeyを設定できるツールを用いてiTerm2の強力機能HotKeyも模倣した高速ターミナルの設定をしていきます。
ちなみに、このAlacrittyはtmuxを使ったカーソル移動をほぼ必須としているため、ターミナルの分割機能等は存在しません。(iTerm2でいう Command + V等)

メリット

  • 早い、特に大きなファイルをvimで開くとき明らかに速度が違うしj,kでのカーソル移動がサクサク
  • ターミナルの設定をコードで管理できるので、dotfilesの管理が捗る
  • tmuxとの親和性が高い

デメリット

  • iTerm2と比べるとhammerspoon + alacrittyの組み合わせはワンテンポ開くのが遅いかも
  • 日本語入力がインラインで行えない(現バージョンではまだ、エンターを押すまで入力されない)

導入

ソフトウェアのインストール

まずは必要なものをインストールしましょう。どちらもbrewで公開されているのでこちらからインストールします。

$ brew cask install hammerspoon alacritty

インストール後にApplicationから起動するとセキュリティの警告が出ると思うので、「環境設定」→「セキュリティとプライバシー」から許可して開いてください。
また、hammerspoonは「環境設定」→「アクセシビリティ」にチェックを入れておいてください。

*今回はtmuxとvimの環境構築については触れませんが、ネット上に素晴らしいconfigファイルがたくさん転がっているので自分のconfigを育てていってください。

Hotkeyの設定

次にhammerspoonでhotkeyを設定して開けるようにしていきます。
設定ファイルは$HOME/.hammerspoon/init.luaに書きます。

僕はCtrl+Tにバインドを設定しています。お好みで1行目をいじってください。

hs.hotkey.bind({"ctrl"}, "t", function()
  local alacritty = hs.application.find('alacritty')
  if alacritty:isFrontmost() then
    alacritty:hide()
  else
    hs.application.launchOrFocus("/Applications/Alacritty.app")
  end
end)

alacrittyの設定ファイル

  1. $XDG_CONFIG_HOME/alacritty/alacritty.yml
  2. $XDG_CONFIG_HOME/alacritty.yml
  3. $HOME/.config/alacritty/alacritty.yml
  4. $HOME/.alacritty.yml

設定ファイルは上記の優先順位で読み込まれます。
ファイルを作成したら以下の内容を書きます。

# tmuxを起動
shell:
  program: /usr/local/bin/zsh
  args:
    - -l
    - -c
    - "tmux attach || tmux"

window:
  decolations: buttonless # mac only
  startup_mode: SimpleFullscreen # mac only

# font設定
font:
  size: 12.5
  normal:
    family: HackGen
  bold:
    family: HackGen
  italic:
    family: HackGen

key_bindings:
  - { key: Q, mods: Control, chars: "\x11" } # 暫定対応 masterブランチでは解決済みらしい

上から順に説明します。
shellでは、使用するshellとtmuxでの起動を行っています。ターミナルを立ち上げるたびにtmuxコマンドを叩かなくていいので幸せになれます。

windowではフルスクリーンの設定をしています。
僕はターミナル以外のボタンやバーは表示されないようにしたいのでこのような設定になりました。

fontでは文字通りfont-familyの設定とfont-sizeの設定ができます。

key-bindsですがここに書いているものはバグを回避するためのキーバインドです。tmuxのprefixをCtrl+Qにしているのですが、なぜか2回押さないと反応しないバグがあるらしく、キーバインドで回避しています。
masterブランチでは解決しているらしいので、気が向いた方はbrewでなくそちらから入れてみたらいいかもしれません。

さいごに

これまではiTerm2 + nvim + tmuxの組み合わせで開発していましたが、alacrittyに乗り換えようと思います。
ターミナル自体が爆速なのもそうですが、macOSだけでなくlinuxとwindowsでも使えるのでdotfilesに保管してそのまま使えるのはとても大きいですね。

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