MAモデルとは
- MAモデル=Movement Averageモデル(移動平均モデル)
- $y_t = ε_t + θ_1ε_{t-1}$で表される
- 一時点前は、$y_{t-1} = ε_{t-1} + θ_1ε_{t-2}$となり、$ε_{t-1}$の部分(誤差)で自己相関を持つ
⇒ 過去の誤差に影響されるモデル - 直前の$q$個の値の誤差に影響を受けるモデルを$M(q)$と記載
- $MA(1)$
- $y_t = μ + ε_t + θ_1ε_{t-1}$
- $y_{t-1} = μ + ε_{t-1} + θ_1ε_{t-2}$
- $MA(2)$
- $y_t = μ + ε_t + θ_1ε_{t-1} + θ_2ε_{t-2}$
- $y_{t-1} = μ + ε_{t-1} + θ_1ε_{t-2} + θ_2ε_{t-3}$
- $MA(q)$モデルでは、$y_t$と$y_{t-1}$との間に$q$個の共通部分を持つ = $q$期前までは自己相関を持ち、$q+1$期以降とは自己相関を持たない
- $MA(1)$
ARモデルとは
- ARモデル=Autoregressiveモデル(自己回帰モデル)
- $y_t = c + φ_1y_{t-1} + ε_t$
- $y_t$が$y_{t-1}$で表現される = 自己相関がある
- 直前の$p$個の値から次の値を予測するモデルを$AR(p)$と記載
ARMAモデルとは
- MAモデルとARモデルは互いに競合しないため、これらを組み合わせ、次のように表す
- $AR(p)$と$MA(q)$を表したARMAモデル:$ARMA(p,q)$
ARIMAモデルとは
- ARIMAモデル = Autoregressive Integrated Moving Averageモデル(自己回帰和分移動平均モデル)
- 原系列を階差数列へ変換し、ARMAモデルへ適応したもの
- ARMAモデルは定常過程(時間によって確率分布(平均や分散)が変化しない確率過程のデータ)にしか適応できないが、ARIMAモデルは非定常過程にも適応可能
- $d$時点前との差分をとった場合の$ARMA(p,q)$モデルから構築されたARIMAモデルは、$ARIMA(p,d,q)$と表される
- $p$: 自己相関度
- $d$: 誘導
- $q$: 移動平均