WindowsにCygwin環境を再構築することにしたのでついでに手順をメモ。
- Python 3.6
- Fortran90
- C/C++
を使って科学技術的な計算をする人向け。
まず、
Cygwin上でmatplotlibは諦めよう
頑張ればできるのかもしれない。しかしその時間を開発にあてれば生産性は何倍にもなるだろう。
すこしのがまんで十分な環境が手に入る。
Anaconda導入
なにも考えることはない。
Python 3.6 Version 64bit-installer(32bitなら32bit)をダウンロードしてインストール。
https://www.continuum.io/Downloads
2019/03/22追記
Anacondaのドメインが変わっているのでこちらへ。
https://www.anaconda.com/distribution/
Cygwin導入
とりあえず公式からsetup-x86_64.exe(32bitの場合はsetup-x86.exe)をダウンロード。そのまま実行して、パッケージ選択まで次へを連打。
今回入れるのは
C/C++
- gcc-core
- gcc-g++
Fortran
- gcc-fortran
Python
Anacondaに任せた。
共通
- make
- git
- wget
これらを選んだら次へ。依存関係に必要なパッケージを自動で出してくれるのでそのまま次へ進んでインストール。
apt-cyg導入
本題とはズレるが今後のパッケージ管理のためにapt-cygを導入しておく。
これに関してはこちらを参照させていただきました。
http://qiita.com/hkuno/items/df06db4bb406a17d2494
matplotlib導入
cygwinで苦労するのがmatplotlibの導入。冒頭に書いたとおり、諦める。
が、Anaconda側のPythonのパスが通っていれば、CygwinでiPythonを呼ぶとAnacondaのものが呼ばれる。このiPython上でならscipyもmatplotlibも問題なく動作する。なお、この場合はPython環境はAnacondaのものになるのでPythonのパッケージのインストールなどはcondaで行う。
(これならばX windowsも動かさなくていいのでわりと労力はトントンじゃないだろうか。)
2017/10/02 追記
cygwinにAnacondaのパスを通す。cygwinのユーザディレクトリにある.bashrcに以下を追加する。
PATH=/cygdrive/c/Anaconda3:/cygdrive/c/Anaconda3/Scripts:/cygdrive/c/Anaconda3/Library/bin:$PATH
export PATH
.bashrcは一度でもmintty(cygwinでよく使われるターミナル)を起動すれば自動でされている。Windows側でAnacondaのインストール場所を変更している場合は適宜PATHを変更すること。
これでcygwin上でipythonを経由せずにanacondaのpythonを叩ける。
まとめ
MacかLinuxを用意しよう。