[最初に] 個人の感想です。真に受けないようにお願いします
8月31日に Kinza ブラウザのソースが公開されたので、Brave と見比べてみたので一筆。
私もブラウザを開発していますが、Chromium ベースは諦めました 。
Chromium と Brave、Kinza の違い(考察が含まれます)
Chromium
Chromium には Google Chrome の一部のソースコードと Chromium 本体のソースが含まれています。ちなみに、話によるとビルドツールなどが含まれているDepot_tools
は Android でも使われているとか。ソースを掘り下げて行くと src\chrome
のディレクトリがあり、ここで機能など大部分が実装されているのがよくわかります。エンジンなどは別でthird_party
というディレクトリでBlinkと書かれているのがわかりますが、、、、ほぼ毎回、一部のファイルでセキュリティーパッチや機能更新で依存関係や構造が変わるのでちょっと困りますけどね。(これは後ほど何故困るのか解説)
Brave
まず、Brave には Chromium のファイルと Brave のフォルダsrc\brave
が含まれる形になっています。滅茶苦茶頑張っている。Opera や Vivaldi、Microsoft Edge も似たような感じなのでしょうか。ただ、Chromium との依存関係はかなりあるようですね。見た感じ、あまり Chromium で更新されていない場所のようなので、アップデートは楽なのでしょう。。。
(個人の予想ですけど)
Kinza(8 / 31のパッチより)
個人開発や小さな企業がブラウザ開発をやめていく理由がよくわかりました。上に記載した通り、Chromium が更新されると依存関係が一変します。勘の良い方は気づいているかも知れませんが、実は Kinza は Chromium のsrc\chrome
などのディレクトリを直接改造しているため、依存関係が更新されると昔書いたソースを書き直さないといけません。難しいものですね。Kinza の開発終了もよくわかります。開発者募集していましたし、、、リソース不足か。
最後に
Chromium は元々、Chrome に合うように作られているので改造は難しいですね。Craving Explorer2 がなかなか Chromium 本体に手を加えない理由もよくわかります。維持するのが難しすぎる。最近、Google API も遮断されましたしね。(AvastとCent、Avancedなどは何故か残している。大丈夫なのかは知りません)
やっぱり開発するには Brave ベースまたは Firefox べースが良いと思います。Firefox はビルドも速いですしね。
読んでいただき、ありがとうございました。