導入
もしあなたが、会社の同僚や、先輩後輩、あるいは日々利用する美容室などで話が行き詰って、重苦しい空気に包まれ、それが嫌だというなら、自分の「質問の仕方」を見つめ返すいい機会かもしれない。
ストーリー
私のはこの春に上京し、このゴールデンウィークに初めて東京の美容室に行った。
だいたい1時間くらいかかったのだが、その間、シャンプーなどをしている時間を除いて、会話が止まるということはほとんどなかった。
これは、今回が特殊というわけではなく、私はだいたいそうだ。
入社後、様々な名目で同期とグループを作って自己紹介だのグループワークだのをしてきたが、そのほとんどのグループで、会話が途切れた憶えはない。
だが、この前同期と飲みに行った際、存外ほかのグループでは自己紹介の時間が余ってしまい、シーンとして気まずい思いをしていることを知った。
その時、同期からは私のコミュ力が高いからだと評されたが、私の人生はそれを否定している。
私自身もほんの数年前までは美容室では常に無口だったし、グループワークでただ静かに身を細めていた経験もある。
では、そんなコミュ力だった私が、美容室でも雑肉まれた同期との自己紹介ワークも楽しく乗り切ったのか、今回はそれの手法について私なりの見解をお話ししたい。
会話の選択肢
今回取り上げるトピックは「質問の仕方」なのだが、まず、会話をするうえで、どんな選択肢があるかを整理しておく。
分け方は人それぞれだろうが、私は上記の分類を好んでいる。
簡単な例は示したので細かい説明はしないが、前提として、人は何かを話したとき、それはだいたいこの4つのいずれかに分離できるということを頭に入れておいていただきたい。
なぜ「質問の仕方」に注目するのか
これも当たり前の話だが、基本が重要なので記載する。
なぜ質問が重要か、それは当然相手を強引に会話に呼び込むことができるからだ。
このテーマは究極的に「いかに話を続けるか」という問いへの回答にならなければならないため、終わらせない側が気を付けるべきは「質問」であるということにはおおむねご理解いただけると思う。
3秒で回答できるようにしろ
「お昼何食べたい?」
この質問に3秒で答えられる人は私の体感、10%はいない。
ほとんどの人が、うーん何がいいかなあと考えを巡らせ、あまり納得は言っていないような表情で「強いて言うならこれ」という回答をする。
まず我々質問者が理解しなければならないのは、「質問とは相手に考えることを強要する行為」ということだ。
みなさんもなにか企業のアンケートなどに回答したことがあるだろう。
その時、何だが似たような意味の質問を続けて2個も3個もされてむかついたことはないだろうか。
誰しもほかの人から供用されて考えさせられることは面倒くさい。そのうえ、その質問が前にした質問と似ていたり、結局その質問をして何が知りたいのか意図のわからい質問はより回答者への負担となる。
しかし、相手に配慮ばかりして質問をせず、自語りを一生されてもきもいし、ずっとおとなしく黙って時間がたつのはちょっと、、、と思う人はまず、相手が質問に3秒で答えられるよう工夫をしてみよう
お昼何食べたいの3秒化
「お昼何食べたい?」と聞いて、3秒で回答できないのは選択肢がいくつもあるからだ。
もっとも簡単な「3秒化」は
と聞くことだ。
こうすれば、まず「フレンチはどうか」にYesかNoかで回答ができる。YesかNoかの2択なら3秒はかからない。
さらに、考えるきっかけを相手に提供することもできる。
この後、「中華は?」「和食は?」と質問を重ねることもできるし、相手も聞かれずともそういった選択肢から考えることができる。
さらには「昨日の夜何食べた?」「好きな食べ物は}とかも有効な手段だと思う。
重要なのはこの構造で
とすることで、最初から考えてもらうには少しハードな問いにもそのテーマの一部分を切り出して、Yes/Noクエッションを付属させることで、できるだけ相手の負荷を少なく、そしてこちらが聞きたかった情報を引き出すことができる。
そして、「話が行き詰る」の回答へ
話が行き詰って、トホホと感じた人の多くはおそらく「ビッグ・クエッション」を聞けず、ただ狭いYes/Noクエッションを繰り返して話を思ったように引き伸ばせず、結局沈黙してしまったのではないだろうか。
先ほどの「お昼何食べたい?」の例で示した通り、重要なのはオープン・クエッションとクローズド・クエッションの使い分けだ。
そして、話を続けるにはクローズド・クエッションは「水平移動」の質問であるべきなのだ。
ジャンルの中でフレンチから中華、和食へと水平移動した。
また、クローズではないものの、ほとんど多くの人が回答を持っている「昨日の夜ごはんは何食べたの?」、「好きなたべものなに?」といった質問をして話を展開していく。
また、話を終わらせないための最も重要な点は、最初に掲げた「ビッグ・クエッション」の回答は絶対にもらわないということ。
「お昼何食べたい?」の回答が出れば、もう後は食べに行くしかなくなってしまう。
当然食べに行きたいならそれでいいが単に空白を埋めるためにこの雑談をしているのだとすれば、食べに行くしかない状況は困る。
だから、常に水平移動を繰り返し、ジャンルを聞いて、昨日食べたものを聞いて、好みの食べ物を聞いて、適当に自分の好きな食べ物の話もはさんで、時間を稼ぐ。
終わりに
といっても、こんな文章を読んだだけで、急に自分の質問能力が飛躍するわけではないし、星が一つも見えない深夜に北極星が急に灯るわけでもない。
日々、小さなチャレンジを、他人から見ればチャンレジに見えないような、それでいて、明確な意思を、改善をするぞいうと前向きな心をもって、相手に敬意と好奇心をもってお話ししていけば、ちょっと楽しい時間が増えるんじゃないですかね。
まあ、しらんけど。ほんじゃ。