目次
1.はじめに
2.Robota(AI-OCR)の簡単な説明
3.Robota(AI-OCR)とHULFT Squareの処理概要
4.Robota(AI-OCR)とHULFT Squareの処理詳細設定
5.おわりに
はじめに
私は企業の情報システム部の方と打ち合わせすることが多いです。
会社の状況をお聞きするときに①~③のどの状態が一番近いかお聞きします。
①DX化
データの連携が完璧にできている
②デジタル化
一部DXできているがデータの連携はできていない
③電子化
紙がメイン
体感として7割の会社が②を自認されており、3割ほどが③といった印象です。
まだまだ紙をご利用される会社は多くいらっしゃいます。
③の状態から②にランクアップする方法は2通りです。
1つ目はそもそも紙に記入せずパソコンでデータを入力する方法。
2つ目は記入された紙をデータ化する方法です。
ある行政ではアンケート記入を紙からタブレットに移行したところ、記入にかかる時間が倍以上になりました。
タブレットが高価なため多数の導入ができなかったこと、高齢者の方はタブレットの操作ができずスタッフに操作方法を質問しスタッフの対応が増えたことの2点が原因です。
紙の運用を廃止したいところではありますが、紙の方が優れている点もあります。
しかし、多量の紙は管理が大変です。
紙を管理を無くすためペーパーレス化の手法として「記入された紙をデータ化する方法」について書きたいと思います。
Robota(AI-OCR)の簡単な説明
OCRとはOptical Character Recognitionの略で光学文字認識のことを言います。
画像に書かれている文字をテキストデータにしてくれる技術がOCRです。
そして、OCRがAIでより精度向上した技術がAI-OCRです。
詳しくは株式会社野村総合研究所様がAI-OCR について詳しく用語解説されていました。
AI-OCRは種類が多く、テキスト化の精度や得意な分野が違います。
名刺のテキスト化だとSanSanが有名です。
今回は経理業務が得意なRobotaで検証します。
弊社事例がファーストアカウンティング株式会社に掲載されています。
Robota(AI-OCR)とHULFT Squareの処理概要
処理内容
①HULFT Squareのストレージに格納された請求書のファイル名を読み取る
②①の処理で読み取ったPDFファイル形式の請求書をRobotaにRESTコネクターで送る
③Robotaから取得した請求書のテキストデータをCSVファイルに書き込む
④ストレージに格納されたファイルを全て①~③の手順でテキスト化する
PDFファイル形式の請求書
フリー株式会社様の請求書の無料Excelテンプレートを使用させていただきました。
出力されたCSVファイル
Robota(AI-OCR)とHULFT Squareの処理詳細設定
RobotaのAPIで使用するスキーマの登録
登録したスキーマ
RESTコネクションの登録
ファイル名一覧取得
変数代入
Mapping(1)
AIOCR_POST_請求書
Mapping(2)
リソースからスキーマを読み込む
スキーマを選択
Mapping
CSV書き込み
RobotaのAPI仕様はRobotaユーザーのみに開示されます。
そのため、スキーマの詳細は割愛します。
おわりに
今回はRobota(AI-OCR)とHULFT SquareとのRESTコネクターによる連携でした。
HULFT Squareだとテキスト化だげでなく、桁数や表記揺れの修正や語彙変換を行うことができます。
紙を無くしたいけど紙を使わないといけない業務にRobota(AI-OCR)のご利用いかがでしょうか。