0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

HTTPSの仕組み

Posted at

HTTPS

Webサイトからショッピングやバンキングができるようになるに伴い、個人情報の漏洩が問題視されてきた。対策として、データを守る仕組みである「HTTPS(HTTP over SSL/TLS)」が開発された。
HTTP通信において、暗号化方式である**SSL(Secure Sockets Layer)TLS(Transport Layer Security)**を利用することでWebサイトを安全に使うことができる。

安全確保の仕組み

SSL/TLSでは以下の3つの仕組みによりWebサイトの安全性を確保する。

盗聴防止(暗号化通信)

Webサイト閲覧には何台ものサーバーを経由するため、第三者は比較的簡単に通信内容を傍受できる。万が一傍受されても内容を解読されないようデータを暗号化して送ることにより、第三者からの盗聴を防ぐ。

改ざん防止

ネットショッピングにおいて商品の個数を書き換えるなどのデータ改ざん対策として、「メッセージダイジェスト」が利用される。メッセージダイジェストは、あるデータから一意の短いデータ(ハッシュ値)を取り出す計算のことである。これにより、データの送受信時にハッシュ値を比較して改ざんを検知できる。

なりすまし防止

Webサーバーに「SSLサーバー証明書」という電子証明書を配置しておき、接続時に検証することでWebサイト運営者の身元を確認できる。
また、この証明書は発行を認められた「認証局」による運営者の認証作業を経る必要がある。信頼できない発行元の証明書が利用されている場合はWebブラウザ上に警告画面が表示される。

HTTPSのやりとり

HTTPSでの通信を開始するには、大きく分けて以下の4つのフェーズのやりとりをする必要がある。

1. 暗号化方式の決定

暗号化方式は複数あるため、WebブラウザとWebサーバーがともに利用可能な暗号化方式を決める必要がある。TLSのバージョンやメッセージダイジェストの方式も同時に決定する。

2. 通信相手の証明

Webブラウザが通信しているWebサーバーが正しい相手なのかをSSLサーバー証明書により確認する。確認できなかった場合は、Webブラウザ上に警告が表示される。

3. 鍵の交換

データ転送時に利用する「鍵」を交換する。鍵はデータを転送する際の暗号化、解読時の復号化に利用される。

4. 暗号化方式の確認

実際に利用する暗号化方式の最終確認作業を行う。このフェーズが完了すると暗号化通信が開始される。
HTTPS.jpg

HTTPSにおけるこれら4つのフェーズのやりとりは、「SSL/TLSハンドシェイク」と呼ばれる。

参考

イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?