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Dockerの基礎をまとめてみた ~ 第二章:Dockerの基本操作

Last updated at Posted at 2018-10-09

第二章 : Dockerの基本操作

本章では、Dockerの基本的な操作ついて記載します。

Dockerのインストール

Dockerを利用するためには、Dockerをホストマシンにインストールする必要があります。現在(2018/10時点)では、ここのページからDockerをダウンロードすることができます。

Dockerのインストール手順には公式ページや、他のサイトにも記載がありますので本記事では割愛します。

概要

第一章でも記載しましたが、Dockerの大きな機能は以下の3つです。

  1. Dockerイメージを作成する機能(Build)
    アプリケーションを動かすために必要な、コード/ライブラリ/ミドルウェア/OSなどをひとまとめにしたものをDockerイメージとして作成します。Dockerイメージは、コマンドラインから作成したり、Dockerfileから作成することが可能です。

  2. Dockerイメージを共有する機能(Ship)
    Dockerレジストリ(Docker Hub)を利用し、イメージを管理します。Docker Hubでは、イメージのアップロードやダウンロード、検索などが行えます。

  3. Dockerコンテナを実行する機能(Run)
    Dockerイメージをビルドし、コンテナとして実行することができます。コンテナは、開始/停止/削除が行えます。

これら機能を図示すると以下のような関連になります。

Docker概要図.png

今回は、以下のような流れを簡単なコマンドと共に実行し、Dockerの基本的な部分を学んでいきたいと思います。今回はnginxのイメージを利用します。

  1. イメージの取得
  2. コンテナの作成
  3. コンテナの実行
  4. コンテナの停止
  5. コンテナの削除

※ここで触れない操作は以降の記事でまとめる予定です。

イメージの取得

最初にnginxのイメージを取得します。イメージを取得するには、 docker image pull コマンドを利用します。

02 $ docker image pull nginx:latest
latest: Pulling from library/nginx
802b00ed6f79: Pull complete
5291925314b3: Pull complete
bd9f53b2c2de: Pull complete
Digest: sha256:9ad0746d8f2ea6df3a17ba89eca40b48c47066dfab55a75e08e2b70fc80d929e
Status: Downloaded newer image for nginx:latest

イメージ取得できたか確認するには、 docker image ls コマンドを利用します。このコマンドを利用すると、取得したイメージの一覧を表示することができます。

02 $ docker image ls
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
nginx               latest              be1f31be9a87        5 days ago          109MB

ちなみにnginxの公式リポジトリはこちらです。
library_nginx_-_Docker_Hub.png

コンテナの作成

イメージを取得したので、イメージを元にコンテナを作成します。コンテナを作成するには、 docker container create コマンドを利用します。
※コンテナの作成と実行をまとめてできる docker container run コマンドがありますが、今回は流れを追うために作成と実行を分けて行います。

今回は、以下のオプションを付与しています。

  • --name : コンテナの名前を設定します → 今回は demo-nginx としています
  • -p : 発行するポートを指定します → 今回は、 ホストマシン上で localhost:8080にアクセスすると、コンテナの 80 に繋がれnginxのWelcomeページが表示されるようにしています
02 $ docker container create --name demo-nginx -p 8080:80 be1f31be9a87
c7f0448d9fd987a28cddabe61793b1a9df5fac9f376e6d7dab7cc69dc49ae18e

コンテナが出来たか確認するには、 docker container ls を利用します。ただし、オプションを指定しない場合は、実行中のコンテナしか表示されないため、今回は -a オプションを利用します。 -a オプションは、全てのコンテナを表示するオプションです。

CONTAINER ID        IMAGE               COMMAND                  CREATED             STATUS                     PORTS               NAMES
c7f0448d9fd9        be1f31be9a87        "nginx -g 'daemon of…"   4 minutes ago       Exited (0) 2 seconds ago                       demo-nginx

上記よりコンテナが作成されていることが確認出来ました。

コンテナの実行

docker container create コマンドで作成した場合は、コンテナが停止状態となっています。実行状態にするには、 docker container start コマンドを実行します。

先ほど確認した CONTAINER ID(c7f0448d9fd9) でコンテナを実行します。

02 $ docker container start c7f0448d9fd9
c7f0448d9fd9

コンテナが起動されたかを、 docker container ls で確認します。

02 $ docker container ls
CONTAINER ID        IMAGE               COMMAND                  CREATED             STATUS              PORTS                  NAMES
c7f0448d9fd9        be1f31be9a87        "nginx -g 'daemon of…"   17 minutes ago      Up 2 minutes        0.0.0.0:8080->80/tcp   demo-nginx

STATUSに、 Up 2 minutes と表示されています。これで、起動されていることが確認できます
もしくは、 docker ps コマンドでも確認することができます(結果は同じです)。

では、nginxのWelcomeページを表示できるか確かめてみます。

http://localhost:8080 でアクセスします(ブラウザからでも、 curlコマンドでもOKです)。

02 $ curl http://localhost:8080
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Welcome to nginx!</title>
<style>
    body {
        width: 35em;
        margin: 0 auto;
        font-family: Tahoma, Verdana, Arial, sans-serif;
    }
</style>
</head>
<body>
<h1>Welcome to nginx!</h1>
<p>If you see this page, the nginx web server is successfully installed and
working. Further configuration is required.</p>

<p>For online documentation and support please refer to
<a href="http://nginx.org/">nginx.org</a>.<br/>
Commercial support is available at
<a href="http://nginx.com/">nginx.com</a>.</p>

<p><em>Thank you for using nginx.</em></p>
</body>
</html>

Welcome_to_nginx.png

WelcomeページのHTMLが返却されているので、問題なく実行していることが確認できました。

コンテナの停止

次に実行中のコンテナを停止してみます。コマンドは、 docker container stop c7f0448d9fd9 です。

02 $ docker container stop c7f0448d9fd9
c7f0448d9fd9

コンテナが停止しているか確認してみます。

02 $ docker container ls
CONTAINER ID        IMAGE               COMMAND             CREATED             STATUS              PORTS               NAMES

URLからの方も確認してみます。

02 $ curl http://localhost:8080
curl: (7) Failed to connect to localhost port 8080: Connection refused

localhost.png

コンテナの削除

最後に作成したコンテナを削除します。コマンドは、 docker container rm c7f0448d9fd9 です。

02 $ docker container rm c7f0448d9fd9
c7f0448d9fd9

コンテナが削除されているか確認してみます。

02 $ docker container ls -a
CONTAINER ID        IMAGE               COMMAND             CREATED             STATUS              PORTS               NAMES

削除されていることがわかりました。

以上で基本的な部分の操作は終わりです。
次からは、Dockerで用意されているコマンドについてまとめていきたいと思います。

まとめ一覧

Dockerの基礎をまとめてみた ~ 第一章:コンテナ?Dockerとは?
Dockerの基礎をまとめてみた ~ 第二章:Dockerの基本操作
Dockerの基礎をまとめてみた ~ 第三章:Dockerコマンド - image編
Dockerの基礎をまとめてみた ~ 第四章:Dockerコマンド - container編

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