はじめに
YAMAHA RTXシリーズに慣れ浸じんでいる方は大変多いと思いますが、私もその中の一人です。
今回ルータはRTXのみで2拠点間の 場内検証 を行うことになりました。
検証内容
ルーティングプロトコルはBGPです。
拠点間を結ぶWAN回線はL3閉域網全体。間にRTXを挟む形で擬似網構成にしました。
場内検証の目的は、拠点間での疎通確認です。
RTX同士でBGPネイバ確立、ルート広報を行って両拠点のルーティング情報を学習できている事を確認しました。
擬似閉域網見立てのRTXは検証用にキッティングしました。
沼にハマったポイント
擬似閉域網のRTXが各ルータとBGPネイバを確立するが、ルートをアドバタイズしないという事象が発生しました。
設定
AS番号の書きっぷりがポイントなので、bgp neighborは記載省きます。
RT-A # bgp autonomous-system 65000
RT-B # bgp autonomous-system 65001
MOU-RT # # bgp autonomous-system 6000
検証環境
RT-A
AS65000
|
|
MOU-RT
AS6000
|
|
RT-B
AS65001
失敗例
bgp use on
bgp autonomous-system 6500
bgp import filter 1 include all
bgp import 65000 bgp 6000 filter 1
bgp import 65001 bgp 6000 filter 1
bgp export filter 1 include all
bgp export 65000 filter 1
bgp export 65001 filter 1
成功例
bgp use on
bgp autonomous-system 6500
bgp import filter 1 include all
bgp import 65000 bgp 65001 filter 1
bgp import 65001 bgp 65000 filter 1
bgp export filter 1 include all
bgp export 65000 filter 1
bgp export 65001 filter 1
解説
RT-1⇨MOUーRT⇨RT-2のようにルート広告するためには、
MOU-RTのbgp import 65000 bgp FROM_AS を自分(MOU-RT_AS番号)ではなく
RT-2 AS番号を指定してあげる必要がありました。
[書式]
bgp import REMOTE_AS PROTOCOL [FROM_AS] filter FILTER_NUM ...
終わりに
From_ASということで自身のAS番号を入れてしまいそうですが、
BGPをRT-1からRT-2へ流す役割のルータなので、それを意識してimportさせることを学びました。