システムのホストネームを表示するのが、hostnameコマンドです。
書式は以下のようになっています。
hostname [option]
それでは、いくつかhostnameコマンドの実行例を紹介します。今回はホスト名をFQDNで登録した場合とショートネームで登録した場合の2パターンで実行してみます。
なお、以下の実行例はUbuntu 17.10で実行しています。
はじめにFQDNで登録したパターンです。
1. FQDN形式でホスト名を登録した場合
FQDNはショートホスト名+ドメイン名のような形式です。今回は、以下のようなホスト名を登録してみます。
ubuntu.localhost
なお、/etc/hosts
に以下のレコードが登録されているものとします。
XXX.XXX.XXX.XXX ubuntu.local ubuntu
1.1. ホスト名の設定
hostnamectl
コマンドでホスト名の設定を行います。
$ sudo hostnamectl set-hostname ubuntu.local
1.2. ホスト名を表示する。
オプションの指定をしないで実行すると、システムに設定されているホスト名を表示します。
$ hostname
ubuntu.local
1.3. ショートネームを表示する。
-sオプションを利用するとショートネームを表示します。ショートネームはホスト名の最初のドットまでの文字列です。
$ hostname -s
ubuntu
1.4. ドメインを表示する。
-dオプションを利用するとドメイン名を表示します。
$ hostname -d
local
1.5. FQDNを表示する。
-fオプションを利用するとFQDNを表示します。
$ hostname -f
ubuntu.local
次にショートネームで登録したパターンを見てみます。
2. ショートネームでホスト名を登録した場合
以下のようなホスト名を登録してみます。
ubuntu
なお、/etc/hosts
に以下のレコードが登録されているものとします。
XXX.XXX.XXX.XXX ubuntu.local ubuntu
2.1. ホスト名の設定
hostnamectl
コマンドでホスト名の設定を行います。
$ sudo hostnamectl set-hostname ubuntu
2.2. ホスト名を表示する。
オプションの指定をしないで実行すると、システムに設定されているホスト名を表示します。
$ hostname
ubuntu
2.3. ショートネームを表示する。
-sオプションを利用するとショートネームを表示します。ショートネームでホスト名を登録している場合、hostname
コマンドのデフォルトと同じ結果になります。
$ hostname -s
ubuntu
2.4. ドメインを表示する。
-dオプションを利用するとドメイン名を表示します。
$ hostname -d
local
2.5. FQDNを表示する。
-fオプションを利用するとFQDNを表示します。
$ hostname -f
ubuntu.local
以上、hostname
コマンドの実行例の紹介でした。
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