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マイクラでボーリング調査【統合版Minecraft】

Last updated at Posted at 2022-12-11

すーみそー
sumiso_c0db8c だ

本記事は クソアプリ Advent Calendar 2022 11日目 の記事です
枠が空いていたので、初投稿ですが参加してみます

今回は統合版マイクラ対応
ボーリング調査AddOnを作成します

アプリではなくアドオンですが
機能なのでセーフ、たぶん

地質調査用コマンドをまとめた
functionを用意し
どんな地質でも正確にボーリング調査できることを目指します

ボーリング調査とは

地面に細長く穴を掘り、地質を調べることです

ボールを投げてピンを倒すゲームはボウリングと表記します

環境

本アドオンは統合版 Bedrock Editionで動作します
Java版には対応していません

  • windows11
  • 統合版Minecraft 1.19.50

帰ってきた経験値無限かまどに、アイテム無限増殖
リリースログには修正とあるが直ってないドーピング馬
ここ数回稀にみるバグりバージョンです
統合版マイクラにはバージョン指定する方法が無いので
執筆時最新のこのバージョンを使用します

ファイル構成

ファイル構成
/boring_survey ← 任意の名前
 ├ manifest.json
 ├ pack_icon.png
 └ functions/
   └ c0db8c ← 名前空間
         └ boring.mcfunction

functionsの下には任意のフォルダを作成できます
他のビヘイビアーパックとの重複を防ぐため
名前を付けておきます

ちなみに筆者の名前が16進数なだけであって
6桁の16進数を指定する必要はありません

それぞれのファイルを説明します

manifest.json

アドオンの設定ファイルです

公式ドキュメントはこちら
MinecraftはMicrosoftに買収されたのでMicrosoft Docsに公式ドキュメントがあります

manifest.json
{
    "format_version": 1,
    "header": {
        "description": "/function c0db8c/boring で実行点から地下64ブロックを3ブロック上にコピーします",
        "name": "ボーリング調査アドオン",
        "uuid": "57eead48-1b57-4516-ad70-a2842e76b55e",
        "version": [1, 0, 0]
    },
    "modules": [
        {
            "type": "data",
            "uuid": "87e557e2-3df2-4281-b742-8eadca94e2ce",
            "version": [1, 0, 0]
        }
    ],
    "metadata": {
        "authors": ["sumiso_c0db8c"],
        "url": "https://www.youtube.com/@sumiso_craft"
    }
}

headerの内容がゲーム内に表示されます
metadataはゲーム内で表示を確認できませんが
一応チャンネルの宣伝をしておきます

uuidは下記サイトなどを利用して生成します

pack_icon.png

ゲーム内に表示されるアイコン画像です
正方形ならサイズは不問です

今回は1200 x 1200 で作成しました

pack_icon.png

画力はないです
そして画像無くても問題ありません

boring.mcfunction

アドオンの本体です
マイクラで実行するコマンドをまとめて記述できます

テキストファイルを作成し
1行に1コマンドを記述
拡張子をmcfunctionに書き換えます

cloneコマンドを中心に
ボーリング調査用コマンドを組み立てていきます

各コマンドの説明をします

clone

指定範囲のブロックを指定箇所にコピーします

ボーリング調査本体
/clone <begin:x y z> <end:x y z> <destination: x y z>
/clone ~~-64~ ~~-1~ ~~4~

実行基準点の64ブロック下から、実行基準点の1ブロック下を
実行場所の3ブロック上にコピーします

~は実行基準点からの相対座標を示します

コピー元のx,y,zの最も値が小さい場所が
destinationで指定した座標にコピーされます

beginとendは逆にしても
結果は変わりません

beginの方を小さい座標にしておく方が
結果が予測しやすいです

このアドオンのクソポイント
cloneコマンド1つだけで
ボーリング調査が出来ます

アドオンは必要ないです

fill

しかし、cloneコマンド1つでは出来ないことがあります

例えば、ボーリング調査範囲に水ブロックが含まれていた場合です
マインクラフト物理学によると水は8ブロック流れます

水がボーリング調査範囲に含まれていた場合
周辺が水浸しになります

地質にコンクリートパウダーが含まれていた場合
コンクリートに変化するため
正しい地質調査ができません

水がこぼれないように周囲をバリアブロックで囲います

水漏れ防止処理
/fill <from:x y z> <to:x y z> <tileName: Block>
/fill ~1~4~ ~1~67~ barrier
/fill ~-1~4~ ~-1~67~ barrier
/fill ~~4~1 ~~67~1 barrier
/fill ~~4~-1 ~~67~-1 barrier

fromとtoは逆になっても動作に影響はありません

また、ボーリング調査範囲に浮いた落下するブロックがある場合
具体的には、砂利、砂ブロックです
動作が予測できません

マインクラフト物理学によると
ブロックは空中に浮くことができます
この現象は大乱闘スマッシュブラザーズでも観測することができます

ただし、砂利と砂は落下するブロックです
ですが、地形生成時に設置された砂利と砂は浮いた状態で存在します

浮いた状態の砂利と砂は不安定であり
何らかの刺激、ブロックアップデートが入ると落下します

地形生成時の地質調査のために
ブロックの落下を防ぐ必要があります

そこで、ブロックが落下可能な空間
調査範囲に空気ブロックがあった場合
バリアブロックに置換する処理を行います

ブロック落下防止処理
/fill <from:x y z> <to:x y z> <tileName: Block> <tileData: int> replace [replaceTileName: Block] [replaceDataValue: int]
/fill ~~-65~ ~~-1~ barrier 0 replace air 0

調査範囲一番下が砂利と空気だった場合を想定し
範囲-1ブロック下までバリア保護を行っています

余談ですが

チャット画面に表示されるコマンドのヒントには

  • tileData: int
  • blockStates: block states

の2種類が表示されています

  • ブロックの色の情報
    コンクリートの色など
  • ブロックの方角
    フェンスゲートの設置する向き

だと思われますが
どっちがどっちか分かりません

指定するときは0以上の整数値で
見た目に違いがありません

有識者の方いましたらコメントください

また数値で色や方角を指定するため
人類に対して非常に不親切です

一方のJava版マイクラは文字列で指定できるので親切です

本記事は統合版アドオンの紹介です

setblock

ボーリング調査範囲の一番下が砂利だった場合も考えられます
落下防止のため
ボーリング調査結果の1ブロック下にもバリアブロックを1つ設置します

/setblock <position: x y z> <tileName: Block>
/setblock ~~3~ barrier

boring.mcfunction

最終的にboring.mcfunctionの中身は以下のように記述します
上から順に実行されます

boring.mcfunction
fill ~~-65~ ~~-1~ barrier 0 replace air 0

setblock ~~3~ barrier

fill ~1~4~ ~1~67~ barrier
fill ~-1~4~ ~-1~67~ barrier
fill ~~4~1 ~~67~1 barrier
fill ~~4~-1 ~~67~-1 barrier

clone ~~-64~ ~~-1~ ~~4~

パッケージ化

作成したファイルをzip化し拡張子を書き換えます

今一度ファイル構成を紹介します

ファイル構成
/boring_survey ← 任意の名前
 ├ manifest.json
 ├ pack_icon.png
 └ functions/
   └ c0db8c ← 名前空間
         └ boring.mcfunction

boring_surveyを選択してzipに圧縮し
拡張子を.mcpackに書き換えます

警告が表示されますがそのままOKを押します

フォルダのアイコンがマイクラの土ブロックになるので
ダブルクリックでマイクラにインストールできます

使用方法

  1. ワールドの設定で本ビヘイビアーパックを有効化します
  2. ボーリング調査したい場所に立ちます
  3. チャット欄に/function c0db8c/boringと入力します
    funぐらいまで入力すると予測が表示されますので
    tabで入力できます
  4. コマンドを実行します
  5. 頭上にボーリング調査結果ができます

Minecraft 2022_12_11 18_14_27.png

まとめ

マイクラでボーリング調査を行いました

最後に本アドオンのクソポイントを紹介します

使いどころが分からない

地下を透視したいならスペクテイターモードがあります
しかし、スペクテイターモードでは地下のブロックが透明化するため
ブロックは何が存在するか
調べるには使えるかもしれません

最後までご視聴、ありがとうございました

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