コマンド
コンピュータの基本的な作業はデータを処理することです。このデータをコンピュータ内で保存しておく方法としてファイルという形式がとられています。また複数のファイルの内容や用途ごとで分けてまとめる方法としてディレクトリ(フォルダともいう)を作成します。コマンドはこのファイルを操作するためのものです。
コマンドの実態はプログラムで、プログラムもファイルの一種であり、/binや/sbinといったプログラム用のディレクトリが配置されています。
通常コマンドを実行するとき、そのコマンドのプログラムがどのディレクトリに配置されているかを意識する必要はありません。それはPATHという環境変数にプログラムのディレクトリが設定されているからです。下記を見てみましょう。
$ pwd
$ /bin/pwd
$ ls
$ /bin/ls
両方実行結果は同じです。$ pwd
でも実行されるのはPATHに$ pwd
が実行されたら$ /bin/pwd
を実行するようにと設定がされているからです。この設定することをPATHを通すといいます。
環境変数
ターミナル内で共有しておきたいデータを入れておく箱です。なのでPATHも環境変数のうちの一つです。
which コマンド名
whichコマンドを使うとPATHに含まれるディレクトリ配下に配置されているコマンドのパスを表示することができます。