この記事はDynatrace Advent Calendar 2023の10日目の記事になります。
本記事ではDynatraceのオープンソースへの取り組みについて紹介していきます。
OpenTelemetry
まず1つ目がOpenTelemetryになります。OpenTelemetryについては改めて紹介不要と思いますが、簡単にいえばベンダー非依存のAPIやSDKなどからなるオブザーバビリティフレームワークです。
Dynatraceは過去5年間におけるコントリビューション数では4位につけるなど非常に活発に貢献活動をしています。
https://opentelemetry.devstats.cncf.io/d/5/companies-table?orgId=1&var-period_name=Last%205%20years&var-metric=contributions
Keptn
2つ目がKeptnです。キャプテンと発音するのが正しいです。
クラウドネイティブ環境におけるの継続的デリバリーと運用の自動化のためのオープンソースのコントロールプレーンです。
OpenFeature
3つ目がOpenFeatureになります。
ソースコードを変更することなく、製品やサービスの特定の機能やコードパスの動作を有効化、無効化、変更することを可能にするソフトウェア開発手法であるフィーチャーフラグをベンダーに依存しないオープンな仕様です。
OpenFeatureは、開発者がアプリケーションでフィーチャーフラグを使用するための一貫した、統一されたAPIを提供します1。これにより、フィーチャーフラグの完全な使用が可能となり、フィーチャーフラグシステムが必要となります
上記3つに関しては、どれもCNCFのIncubating Projectsに名前が載っているので知っている方も多いのではないでしょうか。
W3C Trace Context
今回の記事で紹介する最後がW3C Trace Contextになります。
W3C Trace Context自体は分散トレースを実現するために必要なコンテキスト情報を伝搬するための標準HTTPヘッダーと値に関するフォーマットを定義するものです。
Dynatraceも標準ではこの仕組みを利用して、トレースコンテストの伝搬を行っています。また、OpenTelemetryにおける標準仕様もこのW3C Trace Contextを利用しています。
その他
他にもDynatraceの設定を簡単にコード化できるMonacoなどがあります。
今回は簡単にですが、Dynatraceが取り組んでいるオープンソースプロジェクトについて紹介をしました。
さらにDynatraceのオープンソースへの取り組みが気になった方は、dynatrace engineeringのページもぜひご確認ください。