この記事では、Pythonの仮想環境を作成し、Jupyter Labで利用する方法を紹介します。Pythonの仮想環境は、プロジェクトごとに異なるバージョンのライブラリやPython自体を分離して管理するために非常に便利です。Jupyter Labは、コードの実行、データの可視化、文書の作成を一つのインターフェースで行える強力なツールです。以下の手順では、これらを組み合わせて使用する方法を説明します。
1. 任意のディレクトリに移動
まず、ターミナルを開き、プロジェクト用のディレクトリに移動します。これは、プロジェクトのファイルを整理しやすくするために重要です。
2. 仮想環境の構築
次に、以下のコマンドを実行して仮想環境を作成します。
python -m venv venv1
このコマンドはvenv1
という名前の仮想環境を現在のディレクトリに作成します。
3. 仮想環境のアクティベーション
作成した仮想環境をアクティブにするために、以下のコマンドを実行します。
source ./venv1/bin/activate
これで、仮想環境がアクティブになり、以降の作業はこの環境内で行われます。
4. Jupyterにカーネルとして登録
Jupyter Labで仮想環境を利用するために、仮想環境をカーネルとして登録します。
python -m ipykernel install --user --name venv1 --display-name "Python (venv1)"
このコマンドにより、venv1
という名前でカーネルが登録され、Jupyter Labで選択可能になります。
5. Jupyter Labの起動
以下のコマンドを実行してJupyter Labを起動します。
jupyter lab
これで、ブラウザが開き、Jupyter Labのインターフェースが表示されます。
6. カーネルの選択
Jupyter Labで新しいノートブックを作成する際、カーネルの選択画面が表示されます。「Python (venv1)」を選択して、作成した仮想環境で作業を開始します。
Jupyter Labのインストール
上記の手順を実行する前に、Jupyter Labがシステムにインストールされている必要があります。まだインストールしていない場合は、仮想環境をアクティベートした状態で以下のコマンドを実行してください。
pip install jupyterlab
これで、Jupyter Labが仮想環境にインストールされます。
まとめ
この記事では、Pythonの仮想環境を作成し、Jupyter Labで使用するためのカーネルとして登録する方法を紹介しました。この流れをマスターすることで、プロジェクトごとに環境を分離し、依存関係を管理することが容易になります。