WindowsでのPython仮想環境の構築とJupyter Labの使用方法を以下に示します。手順はMacの場合とほとんど同じですが、WindowsのコマンドプロンプトやPowerShellでのコマンドが少し異なります。
手順: Windowsで仮想環境を作成しJupyter Labを利用する方法
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任意のディレクトリに移動
まず、WindowsのコマンドプロンプトやPowerShellを開き、プロジェクト用のディレクトリに移動します。cd C:\path\to\your\project
上記のコマンドで、プロジェクトのディレクトリに移動します。ここでの
C:\path\to\your\project
は、あなたが仮想環境を作成したいフォルダパスに置き換えてください。 -
仮想環境の構築
次に、以下のコマンドを実行して仮想環境を作成します。python -m venv venv1
このコマンドにより、
venv1
という名前の仮想環境が作成されます。仮想環境はプロジェクトディレクトリ内に作成されます。 -
仮想環境のアクティベーション
作成した仮想環境をアクティブにするには、以下のコマンドを使用します。.\venv1\Scripts\activate
仮想環境がアクティブになり、プロンプトの先頭に
(venv1)
が表示されます。これにより、以降の作業が仮想環境内で行われることが確認できます。 -
Jupyterにカーネルとして登録
仮想環境をJupyter Labで使用するために、以下のコマンドを実行して仮想環境をカーネルとして登録します。python -m ipykernel install --user --name venv1 --display-name "Python (venv1)"
このコマンドにより、仮想環境
venv1
がJupyter Labのカーネルに登録され、Jupyter Lab内で選択可能になります。 -
Jupyter Labのインストール
もしJupyter Labがまだインストールされていない場合は、仮想環境をアクティベートした状態で以下のコマンドを実行します。pip install jupyterlab
これで、Jupyter Labが仮想環境にインストールされます。
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Jupyter Labの起動
Jupyter Labを起動するには、以下のコマンドを実行します。jupyter lab
これで、ブラウザが開き、Jupyter Labのインターフェースが表示されます。
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カーネルの選択
Jupyter Labで新しいノートブックを作成する際、カーネルの選択画面が表示されます。「Python (venv1)」を選択して、作成した仮想環境で作業を開始します。
補足: PowerShellでの仮想環境のアクティベーション
PowerShellを使用している場合、仮想環境のアクティベートコマンドは少し異なるかもしれません。
.\venv1\Scripts\Activate.ps1
ただし、PowerShellの実行ポリシーによってはエラーが出ることがあります。その場合は、以下のように実行ポリシーを一時的に変更して仮想環境をアクティブ化できます。
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy Bypass
.\venv1\Scripts\Activate.ps1
まとめ
この手順でWindows上でPythonの仮想環境を作成し、Jupyter Labを利用できるようになります。この仮想環境の利用により、プロジェクトごとに異なるライブラリのバージョンや設定を独立して管理することが可能になり、効率的に開発を進めることができます。