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勉強会を支える技術: Twitterでライブ配信する方法

Last updated at Posted at 2019-04-29

YYPHPというPHPerが週に一回集まって、PHPやPHPまわりについて雑談するイベントがありますが、そこではYouTube LiveとTwitterライブ配信を使って、イベントの雑談をラジオ的に配信しています。

本稿では、そうしたプログラミング関連の勉強会を支えるTwitterライブ配信のしかたを解説します。

ちなみに、YYPHPの過去のライブ配信を見てみたい方はYouTubeの動画一覧を御覧ください。

Twitter配信のメリット

YouTube Liveはチャンネル登録者には通知が行くのでリピーターの視聴は得やすいですが、新規視聴者にはYouTube単体ではリーチしないので、飛び込み視聴者はなかなか獲得しにくいです。

一方、Twitterのライブ配信は、Twitterアプリ上で見れる、タイムラインの最上部に出てきて目に付きやすい、配信開始と同時にツイートされる、RTなどで拡散されやすい、などエンジニアが多いSNS上で配信→PR→拡散が完結するため、視聴者が増えやすい感じがあります。

Twitterアプリ(iOS)でライブ配信がクローズアップされる様子

IMG_7492.png

Twitterライブ配信開始時に投稿されるツイートの例

Twitterライブ配信のしくみ

Twitter自体にはライブ配信の機能がありませんが、Twitter社が買収したライブ配信アプリ「Periscope」と組み合わせることで、ライブ配信をTwitter上に展開することができます。

配信者
  |
  | 配信する
  v
Periscope <---[連携]---> Twitter
                            ^
                            |
                            | 視聴する
                          視聴者

Periscopeのライブ配信は無料で行えます。

Perisocpeのアカウントを作り、配信に必要な情報を揃える

  1. https://www.pscp.tv を開く。
  2. Create AccountからTwitter認証でPeriscopeのアカウントを作る。
  3. ログインしたら、Producerページを開き、「Create New Source」ボタンを押す→「Normal Source」を選択。
  4. 「Server URL」と「Stream Name/Stream Key」を控える。Producer.png
  5. 「Low Latency」にチェックを入れておく。

OBSでの配信設定

ストリーム配信する場合(通常の配信方法)

Twitterライブ配信(Periscope配信)をメインにする場合です。YouTube Liveなど他メディアをメイン配信、Twitterライブ配信をサブ配信にする場合は、「レコーディングを使って配信する場合」を読んでください。

Streamの設定

  1. OBSの「Settings」→「Stream」を開き、「Service」は「Twitter / Periscope」を選択、「Server」は「Asia/Pasific: Japan」、「Stream Key」には上の手順で控えた「Stream Name/Stream Key」を入力する。Settings_and_OBS_Studio_23_1_0__mac__-_Profile__Twitter-Periscope_-_Scenes__YYPHP_Collection_and_Producer_and_「YYPHPを支える技術__Twitterでライブ配信する方法」を編集_-_Qiita_and__Users_suin_Dropbox.png

Outputの設定

  1. 「Output」を開き、Perisocpe推奨の値にする。(※推奨値はPeriscopeアプリに表示される「Recommended Settings」を参照。「Low Latency」が有効なときとそうでないときで推奨値が異なります。)
    • Video Bitrate: 800
    • Encoder: Software(x264) … もしくは、H.264/AVCにエンコードできる同等のツール
    • Audio Bitrate: 96 Cursor_and_Settings.png

Auidoの設定

  1. 「Audio」を開き、Perisocpe推奨の値にする。
    • Sample Rate: 44.1khz

Videoの設定

  1. 「Video」を開き、Periscope推奨の値にする。
    • Base (Canvas) Resolution: 960x540
    • Output (Scaled) Resolution: 同上
    • Common FPS Values: 30 Screenshot_2019_04_29_14_13.png

レコーディングを使って配信する場合

この方法は、ストリーミング配信にYouTube Liveなど他メディアがすでに割り当てられていて、Twitterライブ配信を2本目の配信チャネルとして追加したい場合の設定です。

OBSは1つしかストリーミング配信先を設定できませんが、動画のレコーディング先をファイルではなくURLにすると、なんと実質2本目の配信チャネルを追加することができます。裏技的なやつですね。

Outputの設定

  1. OBSの「Output」を開き、「Output Mode」を「Advanced」に切り替え、「Recording」タブを開く。
  2. 出力先をPeriscopeのURLにする:
    • FFmpeg Output Type: Output to URL
    • File path or URL: 上の手順で控えた「Server URL」と「Stream Name/Stream Key」を続けて書く: 例: rtmp://jp.pscp.tv:80/x/4why63f7nfda
  3. Periscopeの推奨設定に合わせる:
    • Video Bitrate: 2500 (合ってるか自信ない)
    • Keyframe interval (frames): 90 (合ってるか自信ない)
    • Rescale Output: 960x540
    • Audio Bitrate: 96

配信開始方法

OBSの「Start Streaming」を押して配信開始の準備に入ります。Periscopeは、OBSの「Start Streaming」を押しただけでは配信されません! あくまで準備です。

レコーディングで配信を開始する上での注意点

ストリーム配信ではOBSの「Start Streaming」ボタンを押して開始になりますが、レコーディングを使って配信する場合は、「Start Recording」を押します。

例えば、YouTube Liveはストリーム配信で、Twitter配信はレコーディングを使うような設定になっているとき、YouTubeとTwitterに対してマルチ配信する場合は、「Start Streaming」と「Start Recording」をそれぞれ押す必要があります。

PeriscopeのProducerでプレビューを確認する

PeriscopeのProducerを開きます。Periscopeへの動画配信が問題なく疎通していれば、プレビュー動画が表示されます。

タイトルを入れて、「Go Live」を押すと実際に配信が始まります。

Producer.png

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