65
63

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

私のプロジェクトで取り入れた最強の問題解決フレームワーク『すごい会議』

Posted at

IMG_1608.jpg

伝統的な問題解決

  1. 問題点を挙げる
  2. 原因について議論する
  3. 原因を取り除く対策を議論する
  4. 対策を実施する

伝統的な問題解決の欠点: 原因を特定しようとする

  1. 因果関係の証明には時間と労力がかかる: 現実世界は因子(パラメータ)が多すぎる → 非現実的
  2. 間違った原因に対策を講じてしまう危険性がある → 努力が無駄になる
  3. 原因を特定できてもコントロールできるとは限らない

すごい会議

特徴

  • すべて紙に書いて表現する
  • 全員でひとつの方向性を共有する
  • 「ひどい事実」「言えない事実」と正面から向き合う
  • 会議終了後に全員が自信を持って退出できる
  • チームのコミュニケーションツールになる
  • 冷静・提案ベース・システマティックな会議!
  • 最短ステップで必ず解決策にたどり着く!!

進め方 (所要時間:15~25分程度)

  1. 問題を挙げる (1分程度)
  2. 理想に言い換える (1分程度)
  3. 事実を集める (5~10分程度)
  4. 解決アイディアをブレスト (5~10分程度)
  5. 解決策を選定 (5分程度)
  6. 解決策の実施

1.問題を挙げる

  • 手元のポストイットに各自書き出す。1問題ごとに1枚。
  • 全員が見えるように張り出して発表する。
  • この会議で解決する問題を選ぶ。選び方: 優先度をつける。

2.理想に言い換える

  • 問題を「どのようにすれば_____になるか?」に言い換える。イーゼルパッドの一番上に書く。
    問題 = 理想 - 現実
    人によって理想が異なる。課題を理想に言い換えることで、会議の方向性を合わせる。

例:
「SaaSの利益が少ない」→「どのようにすればSaaSの収益が増えるか?」
「SaaSが利益が少ない」→「どのようにすればSaaS開発のムダを削減できるか?」
「SaaSが利益が少ない」→「どのようにすれば新規ユーザにリーチできるか?」

  • さらに「〜なくてもいいようになるか」など否定系は肯定系に言い換える。
  • さらに、誇りに訴えかけるようなよりパワフルな表現に言い換える。
    まるまる言い換えたり「世界一」「すごい」「驚くほど」などの副詞を使う。

例: 「どのようにすればのユーザが喜びにあふれ、SaaSの収益が増えるか?」

3.事実を集める

  • みんなで手元のポストイットに事実を書き出す。1事実ごとに1枚。
  • イーゼルパッド上半分に張り出して発表する。

多い程よい
普段は言えない事実・ひどい事実 = 価値が高い

事実=客観的なこと、定量的なこと

例:「未着手が半分しかない」→「未着手が半分ある」
例:「残業が多い」→「先月と比べて残業が多い」

自分が感じていることも事実のひとつ: 「〜と感じている」をつける

例:「ガラケーのほうが使いやすい」→「ガラケーのほうが使いやすいと感じている」

感じていることは具体的な体験に言い換えると表現しやすい

例:「ガラケーのほうが使いやすい」→「スマホの画面を間違ってタッチして大事なデータを消してしまった」

主張は客観化する: 「私が言うには〜」をつける: ニュアンスが変わり反発が起きにくくなる

例:「○○さんのコードがキレイ」→「私が言うには、○○さんのコードがキレイ」

「〜ので」「〜から」「〜せいで」「〜のに」のような接続詞は不可: 2つの事実に分ける

例:「開発期間が1ヶ月だったので納期に遅れた」→「開発期間が1ヶ月だった」「納期に遅れた」

4.解決アイディアをブレスト

  • みんなで手元のポストイットに解決アイディアを書き出す。1アイディアごとに1枚。
  • イーゼルパッド下半分に張り出して発表する。
  • 多い場合はカテゴリ分けする。

事実を参考にして良い。
馬鹿げたアイディア、遊びのあるアイディア、くだらないアイディア、できそうもないアイディアも考えてみる → 思考の枠が広がる。

例: ラリー・ペイジにレビューしてもらう

注意: この段階ではアイディアへの評価はしない。

5.解決策を選定

  • 解決アイディアの中から、実施するものを選定する。

ヒント: 「今直ぐできるか」よりも「最も効果的か」で選ぶと良い

6.解決策の実施

  • だれが、いつまでに、なにをやるかを決める

ルール

発言してもいいのは2種類

  1. 建設的な提案: 「提案ですが、〜しませんか?」
  2. 明確化のための質問: 「明確化のための質問ですが、〜ですか?」

この場で発言してはいけないコト

演説、コメント、ダメだし、脱線 → 提案として発言する
「無理」→「難しい」

必要なもの

強粘着ポストイット 人数*冊 ポストイット画像
プロッキー 黒 人数分 プロッキー画像
イーゼルパッド 1冊 イーゼルパッド画像
65
63
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
65
63

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?